CGWORLD 2019 クリエイティブカンファレンス レポート
前回までセミナー・講座のお話をしていましたが、今月・来月はその集大成である「イベント」が開かれる月です。
一発目として、去る11月3日、注目の「CGWORLD 2019 クリエイティブカンファレンス」が行われました。なんだかんだ毎年参加人数が増えているこのイベントも今年で9回目ということですが、来月のAdobe Maxなどもそうなのですが、小さな「セミナー」がいくつか並行して行われている勉強会イベントというものを、デザイン・映像関連では割と見かけるような気がしています。
クリエイティブカンファレンスのコンセプトもずばり「業界の垣根を超え、誰もが気軽に勉強や交流ができる場所を提供しよう」というもの。主催のCGWORLDさんのもと、さまざまなジャンル・職業の講師がセッションを繰り広げてくれます。
ハンズオンで実際に作ってみるタイプというよりは、本職の、最新の現場での作り方を実際に一部見せてもらったり、最新のソフト事情や新しい技術の共有として発表を聞いたりするタイプのセッションがメインです。
この手のイベントの注意は、参加者の募集がひそやかに行われていること。また、予約をしてセッションを受ける形になるのですが、途中で満員になったり募集打ち切りになったりすることがあること。
特にCGWORLDのイベントは、毎年やるイベントなので、今年見逃したけれど興味がある方……
ぜひ来年こそご参加ください。(なお、Adobe MaxもAdobe製品使用者にとっては同じようにおススメなのですが、残念ながら思いのほか早く締め切られてしまいました。今年はキャンセル分がでてこないかぎり参加はできないかと……。かわりにレポートがやまほど出回るイベントなので、公式ふくめネットをあさっておいてもらえればいいかと思います)
さてクリエイティブカンファレンス……
私の注目は、ずばり『スパイダーマン:スパイダーバース』の制作舞台裏 セッションでした。
VFXスーパーバイザーを務めたDanny Dimian 氏が直に行うので、当然のように満席。
とても楽しいとしかいいようがないくらい楽しかったです。細かい中身については今回はあえてふれません。(たぶん記事がもういくつか出ているかと思います)
逆に、知りたい・気になる……以外に、いくつもある「おいしい」セッションの中から、「どう選ぶか」だけお話したいです。
第一には「興味・好奇心・あこがれ」。これで十分だと思います。
ですが、実は……正直なところ、場合によっては「コアすぎる」「ソフトの中身の中身すぎてついていけない」という場合もあるので、選ぶポイントをいくつか……。
ずばり、ポイントは「どのソフト」関連の話「どの業界」関連の話であるか。
そして2つ以上のソフトがある場合はもう少し細かめに中身をみることをおすすめします。今回私もいくつか「連携」を気にして、使ったことのあるソフトとないソフトのセッションをとったのですが……中には、あんまりにコアな内容だったため、つらくなったものもありました。(何せ画面を動かしたこともないほうのソフトが主軸になっていたので)。
こうなると、自業自得ではありますが、もう少し概要的な中身を知りたかったので、「ちょっと失敗したな」という感想しか出てきません。
反対に、細かいソフトの事情やテクニックが知りたい場合、内容をたしかめて取らないと、「総論」すぎるもあるとおもいます。こういう類の複数講座が集まるイベントでは、「セッションの取り方」が重要です。そしてクリエイティブカンファレンスは、このところ人が集まるため、教室変更や、途中退席がしづらい傾向にあります。
流行りのジャンル・映像系では往々にしてあるパターンなので、ご注意ください。
しかし、ざっくりとラインナップをみると、ソフトの偏りや項目の傾向から「流行」そのものも見えてきます。今からでも十分情報はとれますので、今年はどうなのか?自分の興味のあるジャンルや勉強しているジャンル傾向と、親和性の高い別のソフトなど……勉強はしておいて損はないかと思います。
個人的にはAdobe Frescoの体験会・CGWORLD Online Tutorials無料体験会なども楽しめて大満足でした。ぜひノーチェックだった方は、来年にむけてチェックを!実は私も一年逃して、次の年に狙いを定めていった経緯があありますので、まだまだ間に合うかと!