目を肥やす話2
「よい映像を見て盗む」のは何よりレベルアップに役立つ方法だと思います。
誰でも考えつくことですね。
でも「何を見ればいいのか」というと、迷う人も多いはず。
今の世の中、近々5Gの到来が叫ばれていることもあり映像はたくさんあります。
大事なのは「自分のゴール」かなと思うのですが、どういったタイプのものを作りたいのかを調べるためにも、手っ取り早いのは、動画プラットフォームです。
こうきくと、YOUTUBEが一番に上がるかもしれません。
が……私が目を肥やすために、おすすめしたいのは、断トツで「Vimeo」です。
Vimeoの特徴は、お洒落なムービー。テロップの過剰なものなどはなく、映像自体のクオリティが高いのです。何故かは、「アップロードの規約」を見るとわかります。
そのVimeoの規約ですが、
ざっくりまとめると
・自分で作成したオリジナルのビデオのみアップロード可能
・自作でないとアウト
※ゲームのキャプチャ画面などもアウト。ストーリー性のある動画での使用は可能だが、必ずその際はその説明を書く必要がある。
もちろん開発者がアップするのはOK・ただ他社が作ったMAPやエフェクトなどはアウト。
コマーシャルゲームのプロモーションビデオもダメ
・作品にかかわる、ディレクター・編集者・音楽・エフェクトアーティスト・俳優などのアップロードも可能
・必ずどの役割をつとめたのかを明記すべし
・商用ビデオのアップロード禁止
・ビジネス系(すぐ稼げる!など)の類もアウト
・製品のプロモーションや不動産紹介などもアウト
※例外として、制作会社・作家・アーティスト・音楽家・NPO関連・俳優が自身のプロモーションとしてアップするのはOK
こういう内容ですので、How toなども基本的アップされていません。
この規約に従って、作家や制作側は例えばプロモーションにかかわったときも「デモリール」など、再編集して「作品」として明確にみられるような形でアップしているケースが多くあります。
(むろん商業寄りでなく、アート性の高い作品はそのままアップされるケースがほとんどですが)
お洒落なプロモーションの他、ショートフィルム(ドキュメンタリ―も含む)やミュージックビデオなどが多くアップされています。
またVimeoはスタッフによるピックアップも行われているためもあり、そのカラーにあうものが多い印象です。
【Vimeo Staff Picks】というこのスタッフのピックアップは第2回札幌国際短編映画祭のマーケットセミナーイベントで(キュレーションチームが)取り上げられたこともあるのですが、「世界中の映像クリエイター」が注目しています。
またVimeoには2016年からはじまった優れた短編映画をオンラインで視聴できるサービスもあります。
目を肥やす方法としてVimeoをお勧めする方法は、クオリティはもちろんこのStaff picksの集約性にもあります。
Vimeoは登録すると自動的に、毎日アップデートされるこの【Vimeo Staff Picks Channnel】がフォローされます。目利きばかりが集まっているVimeoのキュレーションチームが、Vimeoをくまなくチェックし、厳選した動画をこれで日々見られるようになるのです。
これをチェックすれば嫌でも目が肥えるはず!
次回は個人的なVimeoのおススメをいくつか他にどんな風にいい映像・いい情報を手に入れるか、もう少しみていきます。
ちなみに英語ではありますが、Vimeoで勉強もできるのです。