映像を学べる新しいアレコレ
長い休みになってしまっている方も多いと思う五月ですが、逆にオンライン上での動きは活発だったように思います。
もちろん反面、仕事の奪いあいや、ネットへの移動に伴うすれ違い・価格の変動などちょっとした問題や摩擦も生じてはいるようですが、全体的には「もっと新しいこと」「別のジャンル」と共闘していく流れが見え、個人的にはこの先が楽しみだなぁという思い。
気を引き締めて、チャレンジしていこうといっそやる気がわいてきました。
そんな中、元来からあった「チュートリアル」といったコンテンツだけでなく、動画・映像関係のリアルセミナーのオンラインリアルタイム版(ウェビナー)や、サロン・ファンボックスなど「教えるコミュニティ」ごとのサービスが一気に増えました。
有料無料ともになのですが、用途もそれぞれ。専門も、初心者向けのソフトの使い方から、エディターさんの個人的な技の秘密、生活スタイル含めての伝授、質問や交流メインのもの、反対にファイルや素材の共有などなどいろいろなスタイルが出てきています。
私もこの機にいくつか試してみたのですが、人によって「向き不向き」があるなぁと思いました。
せっかくなので、種別にまとめてみたいと思います。
あくまで独断と偏見によるもの&かぶっているものもありますがご容赦ください。
【コミュニティ型】
主催をメインとした緩いピラミッド方式のものと、同レベルや同業・同種で繋がる横広がりタイプがある。
共通項は「質問がしやすい」こと。
また、モチベーションを保つために他人の目が合った方がいいひとにお勧めの方式
登壇式よりも、もう少し密。
前者はメンターを求める人/ライフスタイルであこがれている人が主催であるパターンが多い
ゆるめファンクラブ形式。だが中身は「配布」や「時間コーチ」などの工夫があるものも多く、横でボリュームはばっちり。
後者は後者で、濃い情報に行きつきやすい特徴がある。コミュニティ型の中に詳しく言えば、サロン風と、ワイワイガヤガヤ情報交換風のふたつがあるような気がしている……。この辺りはメンバーを見るとわかるかもしれない。(プロの多さや、業種の幅を見ると何となく察せられる)
仕事を回しあうようなパターンもあるが、主催の手として最初の仕事をステップとしてもらう「
【素材供給型】
コミュニティ型の中にもあるが、より率直に素材直結型。
テンプレート販売から、チュートリアルごとの販売・無料配布他さまざまな形があるが、「別の案件に、使ってもらってもかまわない」というものもあったり、直接触れられる恩恵は大きい。
コミュニティ型と違い、質問はOKなところもあれば、やり取りは活発でないところも……。
いざ!を助けてくれる意味では即戦力。
【情報垂れ流し型】
LINEやSlackなどで専門情報をどんどん流してくれるのがこのパターン。もちろん質問などにも使えるが、取りに行かなくても「最新」や「濃いめ」の情報を得られるため、「ながらみ」勉強にちょうどよい。旬の映像や、ソフトの技術もゲットできるので便利。
【リアルタイムコーチ型】
いわゆるセミナー=ウェブセミナー=ウェビナー型の中でオンタイムでやるもの。
オンラインチュートリアルからの人と、リアルのセミナ―講師慣れしている人とで傾向に差がある。
どちらがいいとは一声で言えないが、重視したいのは、「濃さ」「速さ」「アーカイブの有無」。
また「家庭教師」方式で、個人のものもあるため、初心者で速度に不安がある人や、特定の何かが作りたいとはっきり決まっている場合はそちらの方が割高だとしてもいい。
またアーカイブがあることで、マシントラブルやネット回線のトラブルなどがあっても安心なので、ここもチェックしたいところ。
【登壇式 イベント型】
リアルのイベント同様に持ち時間が与えられた登壇者(自推・他推どちらも含む)が、ソフトや制作についてのTipsを発表する場。当然、リアルタイムでのことが多い。海外のイベントも中止が増えているため、オフラインでやるイベントをオンラインに持ち越してそのまま流すことが多く、「登壇」式になっている。CINEMA 4DのMAXONのイベントなどがすでに行った他、5月末には昨年同様開催予定だったVideo Grapher TOKYOもオンライン 登壇式で登場。
情報のチェックにもおすすめ。
【ハッカソン】
IT関係で多くみられたが、時間内にお題のものをつくって競うプレイ型イベント。
身内ベースでやるものから、大人数、場合によっては企業主催もある。映像系ではまだまだあまり行われていない印象。同じく、IT系でよくみられる【もくもく会】も少しずつ出ているが、個人間やこれまでの知人ベースが多い印象。この先発展するかは不明。
ただフラッとチャンネルに入って質問したり、勝手におのおの作業するのは、漫画家やイラストレーター中心に行われている「作業しながらスカイプ=さぎょいぷ」の趣もあり、しばらくオンラインでのやり取りが多い以上増える可能性もある。
ざっくり今の流れや、オンラインでの勉強についての新しい方式を並べてみました。
ちなみに私もいくつか体験してみたのですが、「レベル」「参加者の傾向」を見て選べば、「目的」にそったものになるように感じています。
ちょっと勉強するのか、どっぷりやるのか、自習ベースなのか、時間をそこでとることベースに考えているのかが一番大きくわかれるところなのかもしれません。
今後さらに増えていくこと、分化していくことも予想されますが、登壇者や主催・教える側が……ないし、コミュニティでの場合メンバーが「どこを重点的に動いてきたか」「どんな案件や現場・趣味での制作にかかわっているか」によっては、自分の狙いとずれていってしまうので、注意が必要だと思いました。何せ時間もお金も有限。せっかくの機会ではありますのでいろいろなタイプが出ている前提で、いろいろ調べてみるにはいい機会ではないでしょうか。
もちろんフェローズでもセミナーはあり。
前に私が一度参加したとき、まさかの知人=講師でびっくり。地味にレアな人がやっていたりして侮れません。