グラフィック2019.07.11

トーキョーアーツアンドスペース「TOKAS-Emerging 2019」開催

東京
公益財団法人東京都歴史文化財団
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、若手アーティストを対象とした公募展「トーキョーワンダーウォール」の入選者に対し個展の機会を提供するプログラム「Emerging」を2001年より実施してきました。今年度からは日本在住の35歳以下のアーティストを対象とする公募プログラムとして、名称を「TOKAS-Emerging」に変更し開催します。「TOKAS-Emerging2019」へは全国から137組の応募があり、ポートフォリオでの第一次審査、面接による第二次審査を経て、「あいちトリエンナーレ2019」に出展予定の小田原のどかを含めた6名のアーティストが選出され、平面や立体、映像、インスタレーションなどの作品を各作家が個展形式で発表します。また、会期中にはゲストと出展作家とのオープニング・トークやギャラリー・トークを開催します。
 
 
 
▮ 展覧会概要
展覧会名: TOKAS-Emerging 2019
会期:
第1期 2019年7月20日(土)~ 8月18日(日)
第2期 2019年8月31日(土)~ 9月29日(日)
会場: トーキョーアーツアンドスペース本郷 (東京都文京区本郷2-4-16)
開館時間: 11:00-19:00 (最終入場は30分前まで)
休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)
入場料: 無料
主催: トーキョーアーツアンドスペース(公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館)
https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2019/20190720-6428.html
 

関連イベント
 オープニング・トーク
第1期|7月20日(土) ゲスト:桝田倫広(東京国立近代美術館 主任研究員)
第2期|8月31日(土) ゲスト:竹久 侑(水戸芸術館現代美術センター 主任学芸員)
・16:30-18:00 オープニング・トーク
・18:00-19:00 交流会
 スタッフによるギャラリー・トーク
8月10日(土)、9月21日(土)15:00-15:30

 参加作家
1期 2019720日(土)~ 818日(日)
谷崎桃子|TANIZAKI Momoko 「lonely girl もう時間」

1991年東京都生まれ。東京都を拠点に活動。2016年東京造形大学大学院美術研究領域修了。
間接的なコミュニケーションが広がる現代に対峙するかのように、絵画という直接的に身体を介する表現方法を用いて、人間の感情や他者との関係性を提示する作品を発表している。本展では、音楽や格闘技などの要素を風景に取り入れた絵画を制作し、水槽や植物を組み合わせてインスタレーションを展開する。

 

砂田百合香|SUNADA Yurika 「engram」

 
1989年東京都生まれ。東京都を拠点に活動。2012年武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業。2009年よりアートユニットritmicoとして活動。
20世紀初頭にドイツの生物学者によって唱えられた「engram/記憶痕跡」をコンセプトに、脳内で蓄積・忘却され、時に歪んでいく記憶を視覚化した可動式の立体作品を発表。光、影、音、空気を重ね合わせることによって、時間と記憶の痕跡を表現する。
 
 
小田原のどか|ODAWARA Nodoka 「近代を彫刻/超克する」
1985年宮城県生まれ。東京都を拠点に活動。2015 年筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程修了。
東京・三宅坂に立つ女性裸体像《平和の群像》に焦点を当て、日本の近代化と並走した彫刻という制度を再考する。戦時は軍人の騎馬像を掲げ、再利用するかたちで女性裸体像が据えられた台座についての多角的な資料を基にした作品とともに、来場者が触れることのできる女性像の頭部の模刻を展示する。 
 

第2期 2019年831日(土)~ 929日(日)
芦川瑞季|ASHIKAWA Mizuki 「圏外からの景色」
 

1994年静岡県生まれ。東京都を拠点に活動。武蔵野美術大学大学院造形研究科博士後期課程作品制作研究領域在籍。
散策して出合った風景をモチーフに、その場の出来事と少しの脚色を加え、現実と仮想を往還するようなイメージを一色一版のリトグラフによって制作している。本展では、TOKAS本郷に訪れた時の印象をもとに、庭や出窓から僅かな気配を感じるような作品を発表する。 

 

宮坂直樹|MIYASAKA Naoki 「Three Spaces」
1985年千葉県生まれ。京都、パリを拠点に活動。2016年東京藝術大学大学院美術研究科美術専攻先端芸術表現領域博士課程修了。
認識の方法によって様々に現れる空間の概念を研究している。本展では相互の視界によって決定された三つの空間を提示し、他者の知覚を推測することによる、複数の視点の獲得を試みる。 

 

北條知子|HOJO Tomoko 「声をひそめて」

1988年愛知県生まれ。東京都を拠点に活動。2016 年ロンドン芸術大学ロンドン・ カレッジ・オブ・コミュニケーションMA サウンド・アーツ修了。
歴史の中で沈黙させられてきた(女性の)声に焦点を当て、その背景に ある権力構造を遊戯的な方法で代替する可能性を提示する。本展では オノ・ヨーコの過去の展覧会や言説を軸に、「過去に実際に起こったこと」と「真実として記述されるもの」の間に介在する差異、主観、権力、 偏見、欲望などの枠組みを照射し、沈黙を可視(聴)化する。 
 
 
※本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
本記事に関するお問い合わせ:公益財団法人東京都歴史文化財団

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