<9月1日は防災の日> 抗菌・消臭・抗ウイルスなど 菌のプロフェッショナル 抗菌博士と 「リステリンⓇ」「バンドエイドⓇ」などを展開するKenvue研究開発者による 意外と知らない災害発生時の“菌”への備え「防“菌”」対策
ートピックスー
①災害時に「環境・モノ・人体」に発生する菌を解説
②菌のプロフェッショナルが災害時の「防“菌”」対策を伝授
③防災意識に関する実態調査の結果
9月1日「防災の日」は、関東大震災が発生した日でもあり、今年は1923年の発生から100年の節目にあたります。地震、津波、大雨、台風など自然災害により、防災意識の高まりを受け、防災グッズや備蓄品を見直す方も多いのではないでしょうか。
近年、新型コロナウイルスの影響もあり、様々な菌に対する関心が高まり、その対策などが話題になる中、防災の日をきっかけに考えておきたいことのひとつに地震や災害後の菌の繁殖や感染症などの二次災害が挙げられます。そこで、toB向けに抗菌・消臭・抗ウィルス・水処理用途等の機能性素材を届け、安心・安全な生活を支える「シナネンゼオミック」で約40年間抗菌を研究・開発する菌のプロフェッショナルの抗菌博士 梶浦 義浩(かじうら よしひろ)と、薬用マウスウォッシュのリステリン®やバンドエイド® 、キズパワーパッド™を展開するKenvue研究開発 水野紗耶香(みずの さやか)氏の “菌のプロフェッショナル” 2名による、災害時に必須の「防“菌” 」対策をご紹介します。
★抗菌博士 梶浦先生による「災害時に菌が発生する仕組み」と対策
①災害時に菌が増える3つの要因は「温度・水分・栄養分」
災害時のような洗浄が十分にできない環境は、菌が増殖しやすい環境です。菌は、温度・水分・栄養分が揃うと増殖します。温度は35℃前後が菌にとって増殖しやすい環境です。
水分という点においては、高湿度状態の夏季や、結露が発生しやすい冬季、また、豪雨による床下・床上浸水で、家の中が湿った状態になることで、カビが生えやすくなり、カビが発育することで胞子を形成してしまいます。この胞子によりアレルギー等の疾患の可能性が高くなります。
また、栄養分は、食物残渣などを適切に処分できない場合、これが栄養源となり、菌が増殖してしまいます。
②災害時に菌が増えやすい場所と対策。実は、衣類や寝具は菌が増えやすい?!
「温度・水分・栄養分」が発生する環境をつくらないが鉄則
◆「食事」「ゴミ捨て場」の対策
冷蔵庫など低温で食品を保管が出来ない場合、食中毒菌等(カンピロバクター、O-157等)が増殖し、食中毒の危険性が高まります。食品を低温保存できる環境があるとは限らないので、調理前に必ず洗い、過熱を徹底することが重要です。非常食は、レトルトやパッキングされているものを使うことが好ましく、また猛暑の際には、菌が非常に繁殖しやすい環境となるため、調理して残った食べ物は廃棄するような対策が必要です。
また、数日分のゴミが溜まってしまっているゴミ捨て場は、栄養分となる食糧残渣等が必ずあり、特に夏場は35度程度の温度のため、菌が増殖しやすい環境です。また、水があると菌が増殖するため、可能な限り雨があたらないような場所に設置し、出来るだけ乾燥した状態にしておくのが理想です。
◆「トイレ」の対策
トイレも菌が溜まりやすい場所です。排泄物の処理が定期的になされ、清掃が行き届いていれば問題ありませんが、避難場所で衛生状態を保つことは難しく、菌の増殖の温床になる可能性があり、異臭の発生源となります。トイレは、SAP(樹脂)とおがくずを混ぜたものを入れておくと、排泄をした後に水分を吸ってくれて、においも抑えられます。また、袋に入れて捨てること、その際の袋は抗菌性、消臭性があるものを選ぶと尚良く、菌から発生する二次被害を防止できます。
◆「衣類や寝具」の対策
意外な菌の発生場所として、衣服や寝具も挙げられます。洗濯の頻度が少なくなること、お風呂になかなか入れないこと等から、汗や垢が付着し、体温や湿気で菌が増殖します。衣類や寝具は、天日干しをすることで、紫外線殺菌を行うことがおすすめです。洗剤による洗濯等が出来ない場合にも、天日干しにより菌の増殖を抑えることができます。また、豪雨や台風などの季節は、湿度と気温が高いので、出来るだけ湿気が溜まりにくくるるために窓などを開放して換気を十分にすることをお勧めします。
💡覚えておきたい「ウイルス」と「菌」の違い
菌は、栄養、水分、温度が最適な状態であれば自分で、どんどん増殖をして行きます。これに対して、ウイルスは自分では増殖することが出来ず、人や動物の細胞に入り込んで、細胞内のDNAやRNAを利用してコピーを作り増殖します。
食中毒菌が増殖しやすい夏場は、ウイルスが環境中にばら撒かれることで、発熱、下痢、嘔吐等の症状を発症し、ただでさえ疲弊している体により一層のダメージを与えることが予想されます。また冬場は、人同士の感染ではなく、人が密集することによる温度差により、窓などに結露が発生し、カビが生えやすくなります。カビの胞子が原因で喘息・アレルギー反応が起きたり、その咳が原因でウイルスを拡散し、感染するリスクもあります。
★Kenvue研究開発本部 水野紗耶香氏による、人体に発生する菌の仕組みと対策
①菌の最も大きな入口は“口”!「物理的破壊と科学的殺菌」による対策
口の中には、ただ表面に菌がいるだけではなく、菌の塊である「バイオフィルム」ができてしまうのが特徴です。「バイオフィルム」というのは単一の菌ではなく、口の中にできた汚れが増えていくことで、自分自身を守ることもできてしまう「菌の住処」のようなものです。みなさんがよく耳にするものでいうと、歯垢や、舌の上にある苔、「舌苔」もバイオフィルムの汚れのひとつです。「バイオフィルム」は、外側が守られているので、できてしまうと簡単に殺菌することが難しくなります。そうして菌の塊がどんどん大きくなっていくと、その一部が切り離されて、また違うところにくっついてを繰り返し、菌がどんどん増えていってしまう、という仕組みになっています。一般的に「バイオフィルム」はすぐに増えるわけではなく、時間が経つほど、そのコミュニティがだいぶ出来上がってくると言われています。
「バイオフィルム」への対策として、覚えておきたいのが「物理的プラークコントロール」と「化学的プラークコントロール」です。みなさんが日常生活で使用している歯ブラシやフロスは「物理的」プラークコントロールにあたりますが、これに歯磨き粉や殺菌剤いり洗口液、いわゆるマウスウォッシュによる「化学的プラークコントロール」を加えることが効果的で、とても重要です。
口腔内の菌が増加することで、人体における変化としては、口臭が目立ってきたり、虫歯や歯周病になったりが挙げられますが、実は歯周病の放置などをきっかけに全身疾患につながる可能性もあります。Kenvueの代表的な製品のひとつ、「薬⽤リステリン®」は、口腔内菌の集合体であるバイオフィルムの中まで浸透し、歯周病の原因となるお口の悪玉菌を「バイオ殺菌」することで、歯周病や虫歯、口臭、歯の着色など様々なお口のお悩みを解決に導きます。
手や足など「外傷」は、赤くなるなどの色の変化や、腫れる、傷ができて血が出るなど、目に見えて「悪化」していることがわかるため、ケアに対する意識が働くと思います。一方で口の中は、痛みがない場合は特に、血が出たり腫れたりしていても気付づかないことも多いので、少し気になることがあったとしても、口腔ケアを後回しにしてしまいがちな箇所です。しかし、免疫力が落ちたり、風邪をひいたりといった状態になりやすい災害時だからこそ、口腔ケアの重要性を知っていただきたいと思います。
・製品名:リステリン®トータルケア 歯周マイルド
・販売名:リステリン NC
・発売日:2023 年 8 月 21 日(月)メーカー出荷
・メーカー希望小売価格:オープン価格
・容量: 1,000mL(約 50 回分)、500mL(約 25 回分)
・効果・効能:歯周病(歯肉炎・歯周炎)・虫歯・口臭の予防、歯を白くする、口中を浄化する、口中を爽快にする
・タイプ:液体歯磨(医薬部外品)
・用法・用量:適量約 20mL を 30 秒ほど口に含み、ブラッシングしてください。
・販売チャネル:全国の薬局・薬店・スーパーマーケット、ホームセンターなど小売店、EC サイト
②傷口による菌の侵入。傷ができたら「保護と密着」で対策
災害時は、破損したガラスや家具を触ったことで思わぬ切り傷を作ってしまったり、地震によって起こった火災の火元に触れることでの火傷など、普段の日常生活では想定できないようなイレギュラーなシーンで怪我をしてしまう可能性もあります。傷は、菌の入り口のため、どんなに小さな傷でも保護せずに放置していると、傷の治りが遅くなったり、傷口から二次感染をしてしまったりする場合もあります。また、水害の際には、水に含まれている菌が自宅や家具に付着するなど、衛生管理が行き届かない環境に身を置くことになるかもしれません。
そこで、災害時の備えとして、傷を塞ぐための絆創膏を用意し、菌の侵入を防ぐために「密着させて保護すること」はとても重要です。「バンドエイド®キズパワーパッド™」は、完全防水仕様で、水に濡れる際、貼ったままでも使用できます。さらに最長5日間※ 、同じ1枚を貼ったまま、放っておきながらキズを保護することができ、早く、きれいに治す医療現場で使われる湿潤療法(モイストヒーリング)の技術を用いた家庭用創傷パッドです。
※2,3日に一度、キズの様子を確認してください。傷口が汚れたまま本品を使用しないでください。
★防災意識に関する実態調査
シナネンホールディングスは、関東大震災より100年の節目となる今年の防災の日を前に、全国の20代~60代の男女1,000人を対象とした「防災意識に関する実態調査」を実施しました。
■調査概要
・調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査
・調査期間:2023年7月25日(火)~8月1日(火)
・調査対象:全国の20歳~69歳の男女1,028名
💡防災を意識している人は半数以下だが若年層の防災意識は高い傾向にある
防災を意識した行動の有無について「あなたは普段から災害に備え、防災を意識した行動をしていますか。」と聞いたところ、「防災を意識した行動をしている」と回答したのは44.9%で、半数以上の人は、日常的に防災を意識した行動をしていないことが判明しました。
年代別に見ると、20代が53.8%、30代が50.5%と、半数以上が「防災を意識した行動をしている」と回答していることから、若年層の防災意識が高いことが分かりました。
詳細は当社のプレスリリースをご覧ください。
9月1日は防災の日!1,000人に聞いた「防災意識に関する実態調査」
日常に防災を意識した行動を取り入れている人は半数以下と判明
https://sinanengroup.co.jp/news/hd/230824653
★菌のプロフェッショナル プロフィール
「シナネンゼオミック」抗菌博士 梶浦 義浩(かじうら よしひろ)氏
1985 年、株式会社シナネンゼオミックに入社。以来、抗菌剤「ゼオミック®」の研究・開発に従事。現在は同社プロジェクト担当として、市場開 拓も担当。抗菌試験管理士、臭気判定士の資格も有する。コロナ禍で、 子ども向けの抗菌授業で抗菌博士として講師を務める。
「Kenvue」研究開発本部 プリンシパルサイエンティスト 水野 紗耶香(みずの さやか)氏
大学院で分子生物学を専攻、消費財メーカー研究部門を経て、2021年ジョンソン・エンド・ジョンソン コンシューマーヘルス(現Kenvue)に入社。研究開発本部に所属し、海外のチームと連携しながらリステリン® 、バンドエイド®の研究開発を行っている。
<Kenvue 会社概要>
世界最大の売上高を有するコンシューマービジネス専業カンパニー。ジョンソン・エンド・ジョンソン(米国)のコンシューマーヘルス事業が2023年5月4日付でニューヨーク証券取引所に上場し、Kenvueという社名で発足。リステリン®、バンドエイド®、ニュートロジーナ®など、皆様の日々のケアに寄り添う製品を多数取り扱い、100年以上の歴史の中で積み重ねてきた知識と、サイエンスを活用して、製品開発に取り組んでいます。
★会社概要
■シナネンホールディングス株式会社について
シナネンホールディングス株式会社は、1927年に創業したエネルギーサービス企業グループの持株会社です。グループのミッションとして、「エネルギーと住まいと暮らしのサービスで地域すべてのお客様の快適な生活に貢献する」を掲げ、消費者向けのエネルギー卸・小売周辺事業、法人向けのエネルギーソリューション事業、非エネルギー事業(自転車事業、シェアサイクル事業、環境・リサイクル事業、システム開発事業、抗菌事業、建物維持管理事業等)を提供しています。脱炭素社会の実現に向け、環境配慮型の新規事業開発や、企業としての取り組みも強化しています。
会社HP:https://sinanengroup.co.jp
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