海を渡る「わらアート」。 オーストラリアで絶滅危惧種を表現
2019年8月20日
特定非営利活動法人 わらアートJAPAN
海を渡る「わらアート」。 オーストラリアで絶滅危惧種を表現
9/28〜10/13 開催の「ヨーク・フェスティバル」に招聘
NPO法人わらアートJAPAN(本部:東京都千代田区)では、今年9月から10月にかけ、オーストラリア、西オーストラリア州ヨークで開催される「ヨーク・フェスティバル2019」に参加し、麦わらで作るオブジェ「わらアート」4作品を制作、展示することが決定しました。
西オーストラリア州の州都パースから東へ100キロメートルほどにある人口2,500人の町、ヨーク。1831年に始まったヨーロッパからの入植当時の面影を残す、州内陸部で最も古い町としても知られています。このフェスティバルは、ヨークの地域活性化を目指したイベントとして、芸術、文化、音楽、食をテーマに様々なプログラムが組まれ、今年で6回目を迎えます。
昨年は、わらアートJAPANの所属アーティスト、守屋陽(もりや・あきら)が招かれ、フェスティバルの主要プログラムとして日本独自の文化とも言える「わらアート」をオーストラリアで初めて制作。地元のアーティストや総数130名を超える地域住民ボランティアの協力のもと、西オーストラリア州に生息する3つの絶滅危惧種がパブリックアートとして表現、展示されました。開催期間中は、前年比5倍の約5万人が来場し、フェスティバルに訪れた人々の目を楽しませ、日豪交流の架け橋にもなりました。
今回のヨーク・フェスティバルには、わらアートJAPANから、主宰である宮島慎吾(みやじま・しんご)(武蔵野美術大学名誉教授)、アートデザイナーの野口正治(のぐち・まさはる)、昨年に続き守屋陽の3名が招聘を受けております。9月6日からオーストラリアに入り、現地のアーティストやボランティアの協力を得て、9月28日のフェスティバル初日に向けた完成を目指します。今回のテーマも、オーストラリア固有の生き物たちに焦点が当てられ、絶滅危惧種のマーレーコッド(Murray Cod)、 フクロアリクイ(Numbat)、ニシキジインコ(Western Ground Parrot)と準絶滅危惧種のオオミズネズミ(Rakali)が、最長で11メートルにもなる巨大立体作品としてオーストラリアの大地に展示されます。
日本がうどんやそうめん用として輸入する小麦のほとんどを産出する西オーストラリア州。偶然にもヨークは、そのなかでも有数の小麦生産地帯にあります。そこで収穫された麦わらで表現される日本の「わらアート」。人と人、人と自然を結び、作品を創り上げるなかで、互いの技術と経験を分かち合い、作品では自然保護を提唱し、さらには日豪間文化交流の発展へとつながる貴重な機会が提供されます。
わらアートJAPAN
ヨーク・フェスティバル 2019 (The York Festival 2019)
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