ゲーム2020.10.02

中国市場向けゲーム配信に特化したクラウドサービスを提供開始

大阪
株式会社ビヨンド

クラウド/サーバー事業を提供する株式会社ビヨンド(本社:大阪府大阪市、代表取締役 :原岡 昌寛、以下「ビヨンド」)は、SBクラウド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 兼 CEO:内山 敏、以下「SBクラウド」)、Game Server Services株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:丹羽 一智、以下「Game Server Services」)と提携し、中国向けゲーム配信の高速化サービスを提供開始することをお知らせします。

■中国市場向けゲーム配信における課題

近年中国では、スマートフォンをはじめとしたオンラインゲームの市場が拡大傾向にあり、日本のゲーム業界においても中国は魅力的な市場となっています。

しかし、中国のユーザーが日本のゲームサービスにアクセスする場合、日中間のネットワークが不安定なこともあり、ゲームの表示などに遅延が発生し、満足にプレイすることができないという課題があります。

また、中国国内にサーバーを設置してゲームを配信する場合、現地法人を設立した上で、「ICPライセンス※1」やゲームタイトルの「版号※2」などの認証を取得する必要があり、日本企業の参入には大きなハードルがあるのが現状です。

そこでSBクラウド、ビヨンドおよびGame Server Servicesの3社は、こうした課題を解決するため、中国向けゲーム配信に特化したクラウドサービスの提供を開始しました。

※1 ICPライセンスとは、中国国内のサーバーからコンテンツを配信するウェブサイトに義務づけられている登録制度のこと。ICPライセンスの登録申請は中国企業にのみ許可されており、外資企業がウェブサイトを公開する場合には、中国現地法人もしくは中国事業所を設立した上で申請を行う必要がある。

※2 版号とは、国家新聞出版広電総局が発行する中国国内でゲームを公開する際に必要な認可番号のこと。ICPライセンス同様に認可申請は中国企業のみに限られている。



■サービスの概要

本サービスは、Alibaba Cloudの国際専用線サービス「Global Accelerator」と、Game Server Servicesのゲームサーバー基盤「Game Server Services(GS2)」を活用することで、中国向けのゲーム配信を低遅延で行える他、サーバーの運用・管理が不要で簡単にゲームを開発できる環境を提供するものです。

「Global Accelerator」は、世界各地にリージョン(データセンター)を保有しているAlibaba Cloudのグローバルバックボーンを利用した通信によって、海外のユーザーからのアプリケーションへのアクセスを高速・安定化するサービスです。

「Global Accelerator」の活用により、Alibaba Cloudの香港リージョン内にエンドポイントノードを設置し、東京リージョンのエンドポイントノードと専用線で接続するため、サーバーを日本国内に設置したままで、安定した日中間の通信を実現します。

また、中国国内にサーバーを設置しないため、「ICPライセンス」などの認証を取得する必要はありません。

「GS2」は、ゲーム開発に特化したBackend as a Service(BaaS)です。ユーザーのアカウント管理や課金通貨管理、イベントスケジュール管理など、ゲーム開発でよく使用される機能をAPIとして提供します。サーバーの運用・管理は「GS2」側で行うため、ゲーム開発者は「GS2」を利用することで、サーバーの運用・管理に詳しくなくても簡単にゲームを開発でき、本来の目的である「ゲームをより面白くすること」に注力できます。

本サービスの詳細はこちら(https://beyondjapan.com/contact/)よりお問い合わせください。


 



■本サービスにおける各社の役割

・SBクラウド
Alibaba Cloud「Global Accelerator」の提供

・Game Server Services
「Game Server Services」の提供

・ビヨンド
「Global Accelerator」「Game Server Services」の導入支援
クラウド/サーバー環境の構築、運用保守、監視業務

■ビヨンドについて
株式会社ビヨンドは、2007年4月に設立した、クラウド/サーバーの設計構築・運用保守、Webシステム開発、Webサービスを手がける会社です。

【クラウド/サーバー事業】
クラウド/サーバーの設計、構築、セキュリティ提案、負荷テスト、サーバー移行、運用保守・監視を24時間365日どの時間帯もエンジニアが対応しております。
お客様のクラウド/サーバーに関して最高のパフォーマンスをご提供します。

【システム開発事業】
ソーシャルゲーム・ECサイト・広告サービスなどのWebシステム開発、サーバーサイドのAPI開発を行っています。

【Webサービス事業】
自社サービスである「予約システム EDISONE(エジソン)」「Webサイト監視サービス Appmill(アプミル)」 など、様々なクラウドサービスの企画・開発・運営を行っております。

https://beyondjapan.com/


■SBクラウドについて
SBクラウド株式会社は、ソフトバンク株式会社とアリババグループが2016年1月に設立した合弁会社で、2016年12月から「Alibaba Cloud」の日本向けサービスのローカライズや日本語サポートを行っている他、AI(人工知能)、ビッグデータ、IoT技術などを活用したシステム構築サービスを提供しています。

【Alibaba Cloudについて】
「Alibaba Cloud」は、アリババグループのクラウドコンピューティング部門であるアリババクラウドが提供するクラウドサービスです。アリババクラウドは、世界3位のIaaSプロバイダーかつ、アジア太平洋地域で最大のシェアを誇るIaaSプロバイダーとして※2、世界21の地域に63のアベイラビリティゾーンを展開し、世界で数百万を超えるお客さまに安定したサービスを提供しています。またアリババクラウドは事業を展開する国と地域で適用される法律や規制を順守しており、現在世界で70以上のセキュリティーとコンプライアンスの認定を受けています。

※2 出典:Gartner Market Share: IT Services, Worldwide 2019

https://www.sbcloud.co.jp/
 

■Game Server Servicesについて
Game Server Services株式会社 は “Good-bye Dedicated Servers” を掲げ、ゲームを開発するごとに繰り返し開発されているゲームサーバを、汎用ゲームサーバに置き換えることで開発の効率化を実現するためのクラウドサービス「Game Server Services」を提供しています。
これまでは、初期開発費用として発生していたサーバ開発費を排し、開発費の削減を実現するだけでなく、運用開始後も費用として発生していた運用監視費用も排する、アクセス数ベースの従量課金でサービスを提供しています。
アクセス数ベースの従量課金になることで、開発者はスケーラビリティやキャパシティについて気にすることなくゲームを運用できるようになります。

https://gs2.io/


●記載されている会社名および商品・サービス名は各社の登録商標または商標です。

 

本記事に関するお問い合わせ:株式会社ビヨンド

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