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プロダクト2021.02.03

ALS闘病中のクリエイター・武藤将胤、音楽とアートのコラボレーション作品を発表。コロナ禍で闘うALS患者やすべての挑戦者にエール

東京
一般社団法人WITH ALS
一般社団法人WITH ALSは、難病ALSと闘病中のクリエイター・武藤将胤が手掛けた音楽とアートのコラボレーション作品「EVERYONE, CHALLENGER.」を発表いたします。

楽曲は、ロックバンド・androp内澤祟仁さんとの共同制作。曲に込めたメッセージを、フラワーアーティスト・東信さんと共にアートビジュアルで表現し、チャリティアパレルを制作。2021年1月28日(木)に、楽曲とアパレル商品を同時リリースいたします。

武藤は、難病ALSを発症して7年、テクノロジーと自身の発想を掛け合わせ、クリエイティブの限界に挑戦し続けています。2020年1月に咽頭気管分離手術を行い肉声を失ってから視線入力と音声合成を駆使して生活している武藤が、この度、楽曲とアパレル作品の制作にチャレンジしました。
作品はそれぞれ、尊敬するアーティストとタッグを組んで制作。制作資金は、クラウドファンディングを介してこの企画に賛同いただいた411名の方々から支援いただいた2,874,910円を使って、制作いたしました。

 


作曲・androp内澤祟仁、作詞・武藤将胤 / プロジェクトに込めた想い
andropと武藤は、2019年「J-WAVE INNOVATION WORLD LIVE PLUS」のステージで共演をきっかけに交流がスタート。内澤祟仁さんを中心に武藤の考え・想いに共感いただき、WITH ALS主催のALS啓発を目的とした音楽フェス「MOVE FES.2019」にも出演いただきました。そんな二人が夜な夜な丁寧に対話を重ね、主に作詞を武藤が、作曲を内澤さんが担当し、約1年かけて楽曲のイメージを作り上げてきました。

「EVERYONE, CHALLENGER.」には、このコロナ禍で先行きが見えない中、懸命に生き挑み続けるALSの仲間をはじめ、全ての挑戦者に希望を届けたいという想いを込めています。

これまで私たちはイベントやライブを通じて、目でプレイするDJ・VJ、脳波でプレイするラップ、ボーダレスなランウェイなどの表現で、想いやメッセージを発信してきましたが、今年は新型コロナウイルスの影響を受け、毎年行ってきた「MOVE FES.」の開催を断念。しかし、離れていても作品を通してメッセージを発信し、僕たちらしく挑戦を続けていこうと考え、このプロジェクトを立ち上げました。
https://withals.com/post/?id=443


androp・内沢祟仁さんコメント

「EYE VDJ MASAさんと一緒に楽曲を制作させていただきます。同じステージで共演してからずっと「いつか一緒に曲を作ろう」というのが互いの夢でした。MASAさんが目で打ち込んだ歌詞を曲にして、声を失ったMASAさんの想いを乗せて歌わせていただきます。
希望の光になることを願って届けたいと思います。 」

また、本楽曲のミュージックビデオも本日同時公開。プロジェクトの趣旨に賛同いただいた音楽ポータルサイト「LIVE LOVERS」プロデュースの下、沢山の支援者の想いが集結して完成に至りました。
 

MV URL:https://youtu.be/px3HCa7n_Us

LIVE LOVERS : https://livelovers.jp/


フラワーアーティスト・東信と共に手がけたアートビジュアル


今回楽曲のジャケットに使用しているビジュアルは、武藤がコラボレーションを熱望したフラワーアーティスト・東信さん。元々東さんとのタッグを夢見ていた武藤は、今回の楽曲を制作している段階で「この世界観の表現には東さんのアートが必要不可欠だ」と思い至り、制作した楽曲と共にラブコールを送ったことでコラボレーションが実現しました。

フラワーアートで表現したビジュアルは、「EVERYONE, CHALLENGER.」の主人公である「すべての挑戦者」「有限な時間の中での挑戦者」を表したもの。基本的なデザインは武藤が楽曲制作時に思い描いていたイメージを忠実に再現してくださり、そこからさらに東さんの解釈を加えてビジュアル表現が完成しました。

「多様性」「BORDERLESS」といったメッセージと武藤のイメージを東さんに解釈いただいたものが、世界各国のカラーを集めた大小さまざま、多種多様な花々で表現されました。さらに、「“アイスバケツチャレンジ”が終わった今でもALSに対する挑戦は終わっていない」という意思表示を込めて、水や氷を用いての表現となりました。

ここで制作したビジュアルは楽曲のジャケットだけでなく、アパレルのデザインにも落とし込み、WITH ALSよりチャリティアパレルとして販売を開始。アパレル商品へのデザインやコラージュは、武藤自身が視線入力でイラストレーターを操作して制作いたしました。

 


チャリティアパレル「EVERYONE, CHALLENGER.」

左から:3WAY ロングMA-1 ¥50,000(税込) / スウェットトレーナー ¥11,000(税込) / Tシャツ ¥7,000(税込) / トートバッグ ¥6,500(税込)


ロングMA-1は、左右の腕に入ったロゴに光を反射するリフレクターシートを採用。暗い夜道でも、自分の存在を相手に知らせることができます。リバーシブル可能な裏地には全面にFLOWER ART作品をプリント。さらに、裾を上に折りたたみハーフ丈にすることもできます。お手洗いに行く際や車椅子で裾の長さが気になる時など、簡単にマジックテープで丈を変えられるユニバーサルデザインです。売上の一部は、ALS患者のQOL向上のための活動費、治療薬研究開発費として寄付されます。
01 BORDERLESS STORE:https://01borderlesswear.stores.jp/


本作品に込めたメッセージ / 武藤将胤

昨年はALS患者の嘱託殺人という悲しい事件もありました。最終的に呼吸をする自由までもが奪われ人工呼吸器の装着が必要になりますが、現在国内では7割もの患者が人工呼吸器をつけずに死を選択しているという実態があります。

たしかにALSと共に生きるという挑戦は過酷かもしれない。何度も生きるか死ぬか、僕自身も葛藤した経験があります。
でもその度に、決して1人で挑んでいるわけではないことに気づかされるのです。
大切な妻や家族がいて、介護ヘルパーのみんながいて、医師、看護師、リハビリ師の皆さんがいて、共にALSや難病と生きる仲間がいて、常に挑戦し続ける僕を支えてくれている仲間達がいて、SNSでいつも応援してくれている皆さんがいます。
僕はこの一瞬一瞬に、沢山の皆さんの想いと共に、挑んでいるのだといつも感じるのです。
僕だけでなく、みんな1人1人がかけがえのない挑戦者として、このコロナ禍で生き抜くということに挑んでいます。

この想いを全ての挑戦者にエールとしてお送りしたくて、歌詞やアートという形でメッセージを表現しました。
1人1人の大切な今、そして未来に挑む、希望になることを信じて。
1人1人の大切なこの一瞬一瞬に、共に挑みましょう。どんな色や形だっていい。
咲かそう、僕らだけの花を。
EVERYONE, CHALLENGER.



アーティスト・クリエイタープロフィール

androp

内澤崇仁(Vocal&Guitar)、佐藤拓也(Guitar&Keyboard)、前田恭介(Bass)、伊藤彬彦(Drums) による4人組バンド。数々の映画やドラマ主題歌、CMソングを手掛けるなど楽曲の注目度は高く、ミュージック・ビデオもカンヌ国際広告祭(フランス)ほか国内外11のアワードで受賞するなど、その映像世界やアートワークでも世界的な評価を得ている。映像・音響・照明が三位一体となったスペクタクルなステージ・パフォーマンスも大きな注目を集めているほか、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「SUMMER SONIC」「RISING SUN ROCK FESTIVAL」等、大型フェスへの参加も多い。
https://www.androp.jp/


東 信(あずま・まこと)
1976年生まれ。フラワーアーティスト。2002年より、注文に合わせてデッサンを起こし、花材を仕入れ、花束をつくるオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を銀座に構える(現在は南青山所在)。2005年頃から、こうした花屋としての活動に加え、植物による表現の可能性を追求し、彫刻作品ともいえる造形表現=Botanical Sculptureを開始し、海外から注目を集めはじめる。ニューヨークでの個展を皮切りに、パリやデュッセルドルフなどで実験的な作品を数多く発表するほか、2009年より実験的植物集団「東信、花樹研究所 (AMKK)」を立ち上げ、ミラノ、ベルギー、上海、メキシコの美術館やアートギャラリー、パブリックスペースで作品発表を重ねる。近年では自然界では存在し得ないような地球上のさまざまなシチュエーションで花を活けるプロジェクトを精力的に展開。独自の視点から植物の美を追求し続けている。
https://azumamakoto.com/


武藤 将胤 (むとう・まさたね) / EYE VDJ MASA

1986年ロサンゼルス生まれ、東京育ち。難病ALS患者。一般社団法人WITH ALS代表理事、コミュニケーションクリエイター、EYE VDJ。過去には広告会社・博報堂にて、様々な大手クライアントのコミュニケーションプラン立案に従事。
2013年26歳の時にALSを発症し、2014年27歳の時にALSと宣告を受ける。世界中にALSの認知・理解を高めるため「WITH ALS」を立ち上げ。現在は視線入力と自身の発想を武器に、様々なアーティストとコラボレーションし、作品制作に挑んでいる。視線入力装置を活用して、DJとVJを眼の動きだけで同時にプレイするシステムを開発し、音楽フェスや様々なイベントでライブパフォーマンスも行っている。 手掛ける作品の売上の一部は、ALSのための活動費として寄付される。
https://withals.com/


難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、 2019年現在、有効な治療法が確立されていない指定難病。意識や五感は正常のまま身体が動かなくなり、やがて呼吸障害を引き起こす。延命のためには、人口呼吸器が必要。平均余命は、3〜5年。呼吸器を装着する事で生きることはできるが、身体能力に加え発話能力も失っていく。現在年間約10万人に1人が発症しており、世界で約35万人、日本には約1万人の患者がいる。

本記事に関するお問い合わせ:一般社団法人WITH ALS

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