消費社会と人の風景を描く作家 「申林涛 個展」SHEN LINTAO SOLO EXHIBITION 開催のご案内
2021年5月、EARTH+GALLERY(アースプラスギャラリー)は、コロナ禍における発表の場の活動停止を経て再び、若手作家を 応援する場として、企画展を開催する運びとなりました。これまで応援して下さった皆様に心より感謝を申し上げるとともに、今後も 皆様にご愛顧いただけますよう尽力してまいります。
申林涛(シンリムト)は中国吉林出身、上海育ちのペインターです。現代社会におけるありふれた日常風景や消耗品から映し出される人と人の関係、人と消費社会の関係などを描きます。 大胆なタッチで極彩色を用いながらも、光の明暗の描写は見るものの目を奪い、釘付けにします。同時に、そこに表出されたモチーフは、確かに私たちの生活の一部と化した消費の現実であり、対面した者は瞬間的に共感し、まるで自身の生活の一コマを不意に覗かれたかのような感覚、あるいは消費に対する罪悪にも似た感情が心をかすめます。
申が、消費社会へのアプローチを始めたのは大学入学後です。「幅広い年齢層の人々と付き合う中、社会人が抱えている “ストレス” に気付いた。“ストレス” は一般的に商品やサービスの消費により発散されているように見えるが、その『消費』自体もお金(労働) という代償があり、それは様々な健康問題や環境問題にもつながってる。消費によるストレス解消が、社会と人間に新たな “ストレス” を生み出している。」と彼は話します。申は、この矛盾した関係を、独自の視点で観察し、読み解くことを試みています。また、2019 年以降は、直接建物に描くミューラル(壁画)、グラフィティーなどの大型ペインティングが「アートワーク」として街や人々にもたらす影響に魅力を感じ、大型ペインティングに携わる活動も行っています。
近年、人間の活動の痕跡が、地球の表面を覆いつくした年代として、「人新世(アントロポセン)」という言葉が提唱されています。 私たちの生きる消費時代は、地質学的にも爪痕を残すことになるといわれています。そのような時代に生きる私たちにとって、ペインター申林涛の眼差しによって映し出された光景との遭遇は、否応なしに過去、未来を惟る機会となるでしょう。 是非ご高覧いただければ幸いです。
インディペンデントキュレーター (gallery neo_ 主宰) 山中周子
申林涛 SHEN LINTAO
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1998 中国出身
ACADEMIC
2017 - 現在 筑波大学芸術専門学群 総合造形領域 (在学)
SOLO EXHIBITION
2019.11「SPACE」 筑波大学 T+ Gallery
GROUP EXHIBITION
2019 . 7 「KOUSEITEN」/筑波大学 総合交流会館・つくば
2020.10 「GINZA KYOBASHI SM AWARD 2020」/かわうそ画廊・東京
2021 . 2 「第 30 回 全日本アートサロン絵画大賞展」/国立新美術館・東京
2021 . 3 「狢 PLAY」/つくばセンタービル1階・つくば
2021 . 3 「奔走する群れ」/府中市美術館 1 階市民ギャラリー・東京
RESIDENCE
2020 . 2 “Campus Artist In Residence” 筑波大学 総合交流会館 University of Tsukuba 30th Anniversary Hall
AWARDS
2020 “GINZA KYOBASHI SM AWARD 2020” 奨励賞
2020 第 30 回 全日本アートサロン絵画大賞展 入選
【展示に関するお問い合わせ】
EARTH+GALLERY(アースプラスギャラリー)
MAIL:info@earth-plus.com
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、リリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
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