AppleのIDFA利用のポリシー変更により、Androidの広告費が21%急増:Liftoff 、ポストIDFAアライアンスでの共同調査を発表
ATT(App Tracking Transparency)機能によるユーザーのオプトイン率、iOS、Android での広告費の推移を発表
モバイルアプリマーケティングとリターゲティングプラットフォームを提供するLiftoff Mobile 株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:Mark Ellis、シニアカントリーマネージャー:天野 耕太)は、AdColony社、Fyber社、Chartboost社、InMobi社、Singular社、Vungle社との共同プロジェクトでiOS14.5へのユーザーのオプトイン率や広告費の変化などアプリマーケティングへの初期段階の影響をまとめて発表しました。
- Android に広告費が寄せられる傾向に
モバイル業界では、iOS14.5 のリリースが話題になっていますが、アプリマーケターの方々は不確実性に対して広告費を減らすのではなく増やす方向で対応しているようです。特にAndroid については、各社全体においてiOS14.5へのアップデート後にAndroid の広告費が大幅に増加しており、増加率は、Liftoffにて8.29%、最大値を記録したVungle社では21%となっています。
また、iOS14.5のアップデートに伴い、iOSへの支出が減っていますが、その割合は2.51%(AdColony社)から3.59%(Singular社)と、比較的小さいようです。一方、Vungle社は、iOS向け広告費が3.32%と微増したことを報告しています。
このような状況下で、アプリマーケターは広告費の予算について試行錯誤しており、データがそれを物語っています。このようなiOSからAndroidへの移行を総合的に見ると、業界全体の広告費が増加する可能性があると考えられます。
- iOS14.5 の導入は低迷状態
iOS 14.5のリリース後2週間での導入率は、11.5%〜14.92%であることが分かりました。まだリリース後しばらくですが、過去のiOSアップデートと比較しても、これは低い導入率となっています。今後、段階を踏んだ後で、アップデートの真の影響がよりはっきりと出てくるでしょう。
- オプトイン率は36.5%と高水準で推移
iOS 14.5の新しいプライバシー機能は、アプリマーケティング業界で大きな話題となり、広告費や効果への影響が懸念されました。その中でも明確な重要指標となるのが、App Tracking Transparency(ATT)でのデバイスIDを共有することに同意したユーザーの割合です。データソースにもよりますが、このオプトイン率は業界にとって非常に心強い兆候と言えます。
iOS14.5のリリース後2週間で、36.5%のユーザーがデバイスIDを共有することを選択しているとAdColony社が報告しています。
また、Singular社のデータによると、アプリの追跡を許可したユーザーはわずか16.8%でした。さらに、18.9%のユーザーが「アプリによるトラッキング要求の許可」を制限し、64.28%がデバイスIDの共有を拒否していることが分かりました。
AdColony社の36.5%とSingular社の16.8%のオプトイン率がどちらに近いかを判断するには、さらなるデータが必要ですが、どちらの数値も、混乱になりうる最悪のシナリオを示すものではありません。
- iOSのCPMは現状低下
iOS 14.5のインプレッションコストは減少しており、1,000インプレッションあたりのコスト(CPM)は、Liftoff では2.4%、AdColony社では8.73%の範囲で低下しています。初期での減少は想定内の結果であり、またそれは一時的なものだと考えられています。各社では、iOS 14.5にアップデートするユーザーが増え、広告パフォーマンスへの確実性増せばが、時間の経過とともにCPMは着実に上昇すると予測しています。
- 調査・分析方法について
本リリースの内容は、iOS14.5リリース後2週間でLiftoff、AdColony、Chartboost、Fyber、InMobi、Singular、Vungle、Fyberで構成されるポストIDFAアライアンスの各企業が保有する独自データから調査・分析したものです。
その他、詳細につきましては以下のブログよりご覧いただけます。
https://liftoff.io/ja/blog/14-5-days-after-ios-14-5-an-early-look-at-the-impact-on-mobile-advertising/
- Liftoff について
Liftoffはモバイルアプリ向けのマーケティングプラットフォームです。高品質のアプリユーザー基盤を大幅に成長させるためのサポートを提供しています。Liftoffではバイアスのない公平な機械学習モデルを使用して、お客様のアプリにマッチする最適なユーザー層の割り出しを行っています。また、ユーザーにとってより魅力的な広告体験となるようクリエイティブテストを行い、LTV目標に直結する「収益単価(CPR)」最適化モデルの採用などを積極的に行っています。 Liftoff は2012年創業以来、多くの大手ブランド広告主様やアプリ事業者様と長いお付き合いを続けています。拠点をRedwood Cityに置き、Liftoffはニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、ソウルそして東京にオフィスを構え世界中にビジネスを広げています。
Webサイト:https://liftoff.io/ja/
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