写真家ベンジャミン・リー展、6月15日に 「The UNIVERSE of an IMAGINATION」開幕
写真家ベンジャミン・リー展、6月15日に 「The UNIVERSE of an IMAGINATION」開幕
写真家ベンジャミン・リー展、東京・青山のスパイラルガーデンで6月15日に 「The UNIVERSE of an IMAGINATION」開幕 LONDON・東京、45年の集大成を展示
(1階受付左側のポートレート作品)
(1階受付から2階へ 左は草間彌生、右はピカソのシルクスクリーンや掛け軸など)
エル・ステュディオインターナショナル(オフィス:東京都港区南青山、代表:さかよりのりこ)は、当社がプロデュースしているフォトグラファー(写真家)、ベンジャミン・リーの写真展「『The UNIVERSE of an IMAGINATION』ベンジャミン・リー展2021」が6月15日に開幕しましたことをお知らせいたします。会期は6月27日(日)までの13日間で、入場無料。
ベンジャミン・リーは、カナダで生まれ、イギリスで広告写真が評価されて以来、30年以上にわたって日本を拠点に活動してきました。世界的なアーティストや文化人のポートレート写真作品で世界的に高い評価を受ける彼の集大成を紹介します。
◆開幕当日のイベントについて
(展覧会の無事の開催を祈って行われた、八津御嶽神社・山本行徳宮司による開展所清祓祭)
開幕当日の6月15日には、午前中の報道内覧会後にレセプションが開催されました。はじめに、写真展のプロデュースを務めるエル・ステュディオインターナショナルのさかよりのりこ代表が「中学生の頃、世界文化社の写真集『世界文化シリーズ』に掲載されていたパリの街の風景に大変感銘を受け、当時はまだ訪れたことがなかった異国の街にイマジネーションを膨らませました。この体験のように、人生をよりクリエイティブに、豊かにするパワーを持つのが写真です。コロナ禍ですが、多くの方に展覧会にお越しいただいて豊かな時間を過ごしていただけたら」と挨拶しました。
続いて、多摩美術大学学長であり、草間彌生美術館、埼玉県立近代美術館の建畠晢館長が「ベンジャミンさんは、幅広いアーティスト・表現者を撮影していますが、人との交流のなかで、被写体となる人の人間性をすくい取るところができるところが魅力の一つ。温かな人間関係を醸すことができる希有な写真家として今後もご活躍を期待しています」と挨拶。文化庁文化経済・国際課長の寺本恒昌氏が「私たちは日本の文化や、日本で活躍する方々をいかにグローバルに発信するかを重要なテーマとしています。ベンジャミンさんが世界的な視点から日本文化を撮影し、発信していただくことは大変意義深いことで、今後もさらなる活躍に期待をしています」とメッセージを送りました。
会場では、文化産業科学者の石山徹氏や、テキスタイルデザイナーの山口英夫氏ら来賓からも挨拶があり、ホワイトストーンギャラリーの白石幸栄代表は「コロナをきっかけに人の考え方が多様化していますが、アートは死なないということを改めて実感しているところです。アーティストの皆さんのご活躍を期待しつつ、私自身も全身全霊でマーケットを盛り上げていきたいと思っています」と語りました。続いて、ベンジャミン・リー作品の「The Harlequin of Love and Hope(ザ・ハーレクイン・オブ・ラブ・アンド・ホープ)Ⓡ」プロジェクトの現代版女性道化師・ハーレクインに扮したモデル、和太鼓アーティストのエヴァ・ケストナーが、「コキリコ節」と「かんからり」を披露しました。
(建畠晢館長)
(寺本恒昌氏)
(白石幸栄代表)
( 和太鼓を演奏するエヴァ・ケストナー )
会場には世界的に著名な建築家で、今回の展示作品の被写体にもなっている隈研吾氏も駆け付け、「ここ数年、ベンジャミンと仕事をしてきましたが、彼が撮影すると、その建築が違って見える。それはなぜだろうと考えたときに、そこに彼の知性があるからではないかと感じました。生の建築とはまた違った姿で捉えてくれるのが彼の写真の魅力。コロナの後、東京にもう一度注目が集まるとき、ベンジャミン・リーの作品が世界中の人々の心に突き刺さっていくと思います」と話しました。
(祝辞を述べる隈研吾氏)
これらのお祝いの言葉を受け、ベンジャミン・リーは「コロナ禍で大変な時期なので、作品を見て大変なことを少し忘れて、心に癒やしを感じてもらえたら。この写真展が、皆さんの新たなインスピレーションに役立てばうれしいです」と語り、エヴァさんから花束を受け取りました。
(花束を受け取るベンジャミン・リー )
展覧会には、現代アーティストの小松美羽さんも来場。この日の夜には展示会場で、和太鼓アーティストのエヴァ・ケストナーさん、米国人、フランス人アーティストらが参加して、尺八などを交えた演奏をオンラインでライブ配信。ベンジャミン・リーの作品が展示された、高さ16.8mのアトリウムのなかに、力強い和太鼓の音が響き渡りました。
◎展示内容について
本展では広い空間を存分に生かし、ベンジャミン・リーのLONDON・東京における45年の集大成となる作品約100点を展示しています。
① ポートレート
草間彌生(芸術家)、丹下健三(建築家)、隈研吾(建築家)、村上春樹(作家)、三宅一生(ファッションデザイナー)、川久保玲(ファッションデザイナー)、渡辺謙(俳優)、筑紫哲也(ジャーナリスト)、立花隆(ジャーナリスト)など
② パノラマ・トリプティック・ポートレート(パノラマ写真を生かした3枚1組のポートレート)
勅使河原宏(映画監督、草月流第三代家元)、スティーブン・ジョーンズ(英国の世界的帽子デザイナー)、フランチェスコ・クレメンテ(アーティスト)など
③ 「The Harlequin of Love and HopeⓇ(ハーレクイン オブ ラブアンドホープ)」
和太鼓アーティストのエヴァ・ケストナーがハーレークイーン。岩手県一関市、神奈川県の鎌倉市、城ヶ島、東京都の八丈島など、10箇所で撮影。現地のアーティストのコラボレーションも。作品に加え、エヴァ・ケストナーの和太鼓も展示。
(The Harlequin of Love and HopeⓇ)
④ シルクスクリーンなどアート作品
草間彌生、ピカソ
⑤ テキスタイル
(彫刻家・佐藤忠良)
●ベンジャミン・リー略歴
1969~72年、トロント(カナダ)のライアーソン・ポリテクニカル・インスティテュートで写真を学ぶ。1年生で写真 コンテストで全校生徒の中から一等賞を受賞。その後、世界屈指の名門オックスフォード大学で心理学を学ぶ。
1977年、英国ロンドンのソーホー地区にベンジャミン・リー・スタジオを設立。グローバル企業の広告写真を手がける一方で、彫刻家/ヘンリー・ムーア、帽子デザイナー/スティーブン・ジョーンズなどの著名人の肖像を撮影し、アート作 品としての評価を高めた。
1987年、日本に拠点を移し、ロイヤル・アカデミーの会長、建築家/ヒュー・キャッソンの紹介を受け、鹿内信孝(フジサンケイグループ会議会長、箱根彫刻の森美術館を設立)を撮影する。英国ヴォーグ雑誌に委託され、デザイナー/川久 保玲、デザイナー/三宅一生、建築家/磯崎新、アートディレクター/石岡瑛子、作家/村上春樹、建築家/安藤忠雄などを撮影。
1989年から彫刻家/佐藤忠良氏を撮影し、日本の文化人たちの肖像を撮り始める。
1996年、東京フジタ・ヴァンテで「彫刻家佐藤忠良の世界」開催。
2002年には勅使河原宏氏とのご協力をいただき、イサム・ノグチプラザ(草月会館)などで個展開催。
2010年、宮城県美術館にて佐藤忠良記念館の20周年記念イベントとしてベンジャミン・リー写真展を開催。
2010年1月から2014年4月までは雑誌『Pen』に「創造の現場」と題して100人の世界のトップ・アーティスト、クリエ イターを撮影し100回連載。
2012年 草間彌生をテーマとした「草間彌生を知りたい」メイン・フォトグラファーとして撮影。世界巡回展に伴い、ロンドン、パリ、香港、ニューヨーク/国内巡回展、大阪、長野、東京にて、草間彌生展を撮影。
2014年には、草間彌生のThe UNIVERSE of an IMAGINATION「とこしえの愛の部屋」展示会を開催し、1万人以上の 入場を突破。展示会に伴い、本を出版。
2018年6月から隈研吾氏とヘベンジャミン・リー氏とのコラボレーションを開始。 2019年2月14日から2020年にかけて、読売新聞文化部の隔月8回連載「東京ミライ」を開始。 第一回目はヘリコプター の機上から隈研吾氏の横顔と新国立競技場を撮影。
2019年から2020年月刊誌DISCOVER JAPAN「隈研吾暮らす神宮の杜」にて隈研吾氏とベンジャミン・リー氏のコラボレーションをし、20回連載。
【受賞歴】
1980年と1984年に英国デザインアート・ディレクション賞2度受賞。 国際イルフォード・ポートレート写真コンテストのグランドプライズ賞を受賞。 その他多数。
【出版歴】
写真集「Odyssey」(朝日新聞出版サービス刊)「創造の現場。」(CCCメディアハウス刊、2014年)など。 2021年には写真集THE UNIVERSE of an IMAGINATIONを出版。
◆『The UNIVERSE of an IMAGINATION』ベンジャミン・リー展2021開催概要
会 期:6月15日(火)~6月27日(日)午前11時~午後7時
会 場:スパイラルガーデン(東京都港区南青山5-6-23スパイラルビル1階)
※開催時間は変更される可能性があります。
当日の営業時間はスパイラルウェブ(https://www.spiral.co.jp/)でご確認ください。
料 金:入場無料
主 催:ベンジャミン・リー展2021実行委員会/エル・ステュディオインターナショナル
プロデューサー:さかよりのりこ(エル・ステュディオインターナショナル代表取締役)
特別協力:文化庁
後 援:日本政府観光局(JNTO)/株式会社共同通信社/大和ハウス工業株式会社
協 賛:株式会社キッテ/株式会社サンシナジー
協 力:隈研吾建築都市設計事務所
寄 付 先:コロナ医療福祉支援基金
賛 同 者:隈研吾(建築家)/ドリアン助川(作家、明治学院大学国際学部教授)、服部湊
メディア協力:共同通信社/家庭画報、家庭画報.com(世界文化社)/Discover Japan
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