セゾン現代美術館 × UGO 共同プログラム<完全変態>ワークショップ&セッション
昆虫の成長過程に見られる、幼虫から蛹そして成虫へと変身する劇的な形態の変化を"完全変態"という。自分を全く新しくつくり変える、素晴らしいプロセスや生き残る成功戦術。変態することで新たな場への探求が始まる。
自らで情報を収集し、選び、発信できる時代に、私たちはどんな価値観を生み出すことができるのか。それは、様々な感性を持つ人たちとの相互理解、感性のキャッチボールによってこそ実現される。セゾン現代美術館とUGOの共同プログラムにより、既成概念を越えて、既存の価値観では計り知れないものたちとの新たなセッションを試みる“完全変態”。
セゾン現代美術館
UGOは様々なバックグラウンドを持ったアーティストやキュレーター、そしてアートの領域外で活動している人たちとの交流のなかで、展示、イベント、勉強会やワークショップなど様々な取り組みを行ってきたコミュニティです。この度、UGOはセゾン現代美術館と話し合いを重ね、UGOメンバーたちそれぞれのアイデアによる、手法や領域にとらわれないワークショップなどの共同プログラムを実施することになりました。
セゾン現代美術館館長の堤たか雄氏は、このプログラムを昆虫の成長過程に例えました。わたしたちUGOは幼虫か蛹か、未熟なコミュニティですが、この予想だにしない出来事の続く世界で時に脆弱に、そして柔軟にトランスフォームしている存在かもしれません。それぞれのメンバーがそれぞれの目的を持ち、考えたプログラムのなかで共に学び、思いを巡らしていけたら幸いです。
UGO
<プログラム>
教育普及活動>>ワークショップ
既存の美術教育に捉われない、彼ら独自の目線から世の中に伝えたい内容をコンテンツ化し、美術教育プログラムを実施。
映像を作家の視点で採取する セゾン編 :中尾一平(映像作家)
8月25日(水)/ 10月10日(日)各日10:00-18:00
場所:セゾン現代美術館 各回定員:10名 *申込制
*どちらかご希望の日程にお申込みください。
*デジタルビデオカメラ、スマートフォン等、デジタルデータに落とし込むことのできる録画機能のあるデバイスをご持参ください。
中尾一平が行ってきた、日常の瞬間の行動や思考によって生まれた視点を撮影し、テーマをつくり上げ、編集を施すことで作品を制作するという方法を体験する。参加者は、レクチャー後にセゾン現代美術館の周辺を散策、作家との談笑やボーッと過ごすなど、ふとした瞬間にカメラを構えて採取を行う。森の景色、太陽の動き、何気ない会話、虫など、何を採取しても良い。美術館にて、それらを鑑賞しながら印象や感想を語り合い、「編集する」ことについて一緒に考える。採取した映像素材たちは中尾一平が編集を施し、1つの映像作品として後日参加者全員に送る。
素敵な場所へ連れて行ってくれる靴づくり:三好彼流(現代アーティスト)
11月13日(土) 13:00−16:30
場所:UGO 定員:10名 *申込制
フランスの諺「素敵な靴はあなたを素敵な場所に連れて行ってくれる」という言葉を作家の三好彼流は自分の体験を通して確信している。身体の拡張、ファッション、歩行などを、今まで作品のテーマとして取り入れてきた三好が、参加者とともに「素敵な場所に連れて行ってくれる靴」を想像しながら靴をつくり、実際に歩いてみるワークショップ。
<ワークショップ申込方法>
fax : 03-5579-9726 mail: karuizawa@smma.or.jp
いずれかの方法で、参加希望プログラム、お名前、参加人数、ご連絡先(お電話番号/メールアドレス)をお知らせください。*定員になり次第、締め切らせて頂きます。
多様性あるメンバーと新たな価値の創出>>セッション *一般申込不可
既存のアートプレイヤーによる美術的価値の既成概念を打破することを目的とする。
多様な分野でニッチな活動を行っている美術界以外のプレイヤーと共に、目的を定めた活動を行うことでセゾン現代美術館の新しい価値創りに繋げる。
虫貴族(堤たか雄)とUGOアーティストの昆虫採集 今年度中に開催予定
超感度散歩 新大久保:海野林太郎(現代アーティスト)
9月18日(土)14:00-17:00 場所:UGO、新大久保
映像、音楽、写真、庭師、ロッククライミングなど、その一点に関しては極めて感度の高い作家と散歩をします。地理や歴史にとどまらない、作家が作品をひらめく現場に立ち会えるかもしれない超感度散歩です。新大久保という情報のジャングルのような街をじっくり歩くことで、新たな身体と魂を手に入れる事は間違いないでしょう。
<12月以降に予定しているセッション&ワークショップ>
セッション:地獄寺研究家の椋橋彩香氏を招いてのピクニック(12月-3月)
ワークショップ:隣の地獄 磯村暖(2月中の2日間)
スラム化した築60年の木造アパートをリノベーションして生まれた新しい新大久保の「たまり場」となった新アートスペース「UGO」(ウゴウ)。多種多様な国籍と文化が交差する新大久保で、アーティストの磯村暖、海野林太郎、 Michelle Ceja、 Ching Chuan Kou、 Michael Rikio Ming Hee Ho、 Nanan Furuya、Sareena Sattapon、Moeka Sakuma、丹原健翔、中尾一平、ぱにぱにぱにぱにともちんぱ、三好彼流、Elliott Jun Wrightによるアトリエ、ギャラリー、バーと宿泊施設。多様な文化の集まる地域のため、アートのために新大久保の多元性のあるパワーを発信してゆく。新大久保の新たな時代のための、多様性を尊重する「たまり場」になることを目指してチーム一同頑張っている。
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