プロダクト2022.03.05

デジタルファブリケーションによって訪れた新工芸家たちの胎動「新工芸展(店)」を開催します。

京都
株式会社YOKOITO

FabCafe Kyoto(MTRL KYOTO)にて3月8日から開始となります。

デジタルファブリケーション技術を通じて「全てのアイディアをカタチにできる社会」を目指す活動をおこなってきた株式会社YOKOITO(本社:京都府京都市下京区、代表取締役:中島 佑太郎)が、2022年3月8日(火)-2022年3月24日(木)の期間においてアディティブマニュファクチャリングの技法的可能性を追求する研究部門「新工芸舎」によるこれまでに生み出されたプロダクトの展示及び新工芸を体感することができるワークショップを行います。
  • 展示概要
開始:2022年3月8日(火)11:00
終了:2022年3月24日(木)18:00
会場:FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)
〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

https://fabcafe.com/jp/events/kyoto/2203_shinkogei-ten

昨年2021年に開催され話題を呼んだ『Summon the new form !!!』- 新時代の「工芸家」たちによるグループ展』から1年、再び『新工芸舎』がFabCafe Kyoto に帰ってきます。

「工芸」と呼ばれるものづくりの営みとデジタルテクノロジーの関係性を探るにあたって、2021年はデジタルファブリケーションを用いた制作・表現における「工芸家的態度」にフォーカスしましたが、今年はもう一歩踏み込み、「”共生/再生”が前提となる時代の、ものと仕組みのデザインの実践」を主題に、プロダクトやアイデアを体験いただける機会として展示企画を実施します。ぜひ会場にてご覧ください。

Statement

1⼈のデザイナーが1万⼈に対して物を作るのと、100⼈の⼯芸家がそれぞれ100⼈に対して物を作るのとどちらが“良い“と⾔えるでしょうか。
品質や効率を第⼀に考えれば圧倒的に前者でしょう。しかし例えば、アイデアを考え、⼿を動かし、形を与える⾏為⾃体に価値があるとすれば、後者の⽅がその機会の総量は多くなります。
経済的合理性を最優先に効率を追求した現代社会では、供給と消費が分断され、いつの間にか⾝の回りには⾼品質で⾼機能でしかも安価な、どのようにして作ったのか皆⽬見当のつかない物で溢れ、半
ば諦めたように私たちはそれらの無数の商品の中から物を選ぶ⽣活をしています。

その現状に対し、3Dプリンタなどのデジタルファブリケーションツールは(特に樹脂においては)個⼈への技術の回帰、⽣産⼿段の⺠主化を実現しつつあります。その変化がもたらす⽂化的な意味合いや、人間個⼈の態度に現れるポジティブな変化について考えるため、”新工芸”という⾔葉を考案しました。すなわち巨⼤なシステムに依存せずとも、⼩さな個⼈や組織がものづくりを通して主体的に⽬前の課題に取り組み、素材と触れ合い、試⾏錯誤し、その先にものづくりを通して他者と繋がっていくという、工芸的なものづくりとの関わり⽅を新⼯芸の活動を通して実践したいと思っています。

新工芸展(店)は結成からおよそ2年が経った新工芸舎のこれまでとこれからを余す事なく紹介する展⽰会です。3Dプリンタの特性を⾒極め、技や表現を追求したオリジナル作品の他、様々な出会いから⽣まれたプロジェクト、樹脂の循環を⽬指した仕組みづくりなど、新工芸舎の多様な活動を展⽰します。
もし私達の活動に共感していただける⽅がいらっしゃれば、この展⽰会をきっかけに共に新工芸の世界を広げていただける仲間が増えれば幸いです。

本イベントは、2022年3月9日(水)-12(土)に開催される Kyoto Crafts Exhibition「DIALOGUE」の連動企画として実施されます。
詳細は公式WEBサイトをご確認ください。

https://dialoguekyoto.com/
 
  • ワークショップについて

<概要>
DAY1:2022年3月19日(土)13:00-17:00
DAY2:2022年3月21日(月)13:00-17:00
会場:コミュニティラボN5.5
〒600-8188 京都府京都市下京区和泉町529

本展示に連動し、新工芸舎が実践するこれからの新たなるものづくりの仕組みを消費の考え方に触れ、これからの消費のシステムのあり方を再考する機会の創出を目的としたワークショップ「新工芸入門-のせ物ワークショップ-」を開催致します。

<のせ物>
石などの不定形な自然物を3Dスキャンし、その表面にぴったり合う形を3Dプリンタで制作することで、自然物に機能を“のせる”ことができる新しい考え方のプロダクトシリーズです。
自然物を規格化された形に変形させてしまうのではなく、自然物そのままの形をよく観察し、その個性にふさわしい機能をそわせていくことで、それぞれが一点物として唯一無二の形を生み出せる特徴を有すプロダクトとなります。

 ワークショップでは、上記のせ物を実際に石を選び取るところから始め、新工芸家とともに完成品を作り上げるまでのプロセスを共にするハンズオンワークショップとなります。


また、完成品を目指す上で素材選びの姿勢、個人の発想による独自性や大量に同一複製することできないがために発生する機能不全なども、体験として盛り込むことでデジタルファブリケーションにおける工芸としての側面を体験することで、大量消費、大量生産によって成熟を迎えた現状の消費文化やサプライチェーンに対しての根本的な論点を体感することのできる内容となっております。
 
  • 新工芸舎について

デザイン/エンジニアリング/ソフトウェア/エレクトロニクスなど専門分化された分野の再統合を前提に、デジタル-アナログの境界を行き来しつつ表現活動や問題解決を行うことを新しい工芸と定義し、京都を拠点に様々な制作活動をする。特にデジタルファブリケーションを応用した新しい技術/技法の開発に日夜取り組み、社外と連携した開発案件を担当すると共に、近年ではFDM方式の3Dプリンタで造形する編みのような質感が特徴的な"tilde"シリーズを展開する。


https://www.shinkogeisha.com/
 
  • 企画協力

 

FabCafe Kyoto

FabCafeは、世界中に拠点を持つクリエイティブコミュニティです。

人が集うカフェに、3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタルものづくりマシンを設置。“デジタル“と”リアル“の壁を自由に横断し、未来のイノベーションを生み出します。地域のクリエイターやアーティスト、企業とともに、食、アート、バイオ、AIから教育まで、ものづくりの枠を超えたラボ活動も行っています。
築約120年の木造建築をリノベーションし、2015年にオープンしたFabCafe Kyotoは、鴨川という文化的にも重要な川のすぐ近くにあります。中世の鴨川は、熱気に満ちた音楽フェスティバルの会場であり、 日本を代表する歌舞伎や能といった芸能の源流も、アンダーグラウンドなものとして川辺でスタートしたとも言われます。昔から京都では、この水辺から、沢山の文化が生まれてきたのです。
異国から流れ込んでくるもの、新しいもの、古いもの、価値観の違うもの同士がぶつかり合い、化学反応が起こるカオスなエリア、京都・ 五条。この場所を、私たちは新しい価値を生み出すための拠点として選択しました。
クリエイティブなアイデアで社会へ挑戦するすべての人を応援するFabCafe Kyoto。職種や手段ではなく、イシューで繋がることで専門領域を超えて連携し、化学反応が起きる、オープンな場を目指しています。

https://fabcafe.com/jp/kyoto/

Metalium合同会社

「Metalium」


それは、まだ手に触れることのできない未知の素材たち。
メタ思考から生まれ出るこの世の存在する全てを材料として取り扱い、素材としてすべての人が触れるようにデザインエンジニアリングの手法を活用し世の中へ新たなる素材を提供します。

「これMetaliumにならないですか?」
自分だけが発見したり感じた様々なモノゴトをお持ち込みください。
我々はそんなMetaliumの原石をお待ちしております。

https://scrapbox.io/mutti624/Metalium_llc
 
  • 新工芸舎への取材・コラボレーションのお問い合わせは、こちらまで。
新工芸舎 (株式会社YOKOITO)
コンタクト:https://www.shinkogeisha.com/contact
オフィシャルサイト:https://www.shinkogeisha.com/
新工芸舎主宰:三田地 博史
住所:〒600-8361 京都府京都市下京区堀之上町 540 淳風BizQ (旧下京図書館) 1F
運営:株式会社YOKOITO
設立:2014年3月資本金:800万円

 

本記事に関するお問い合わせ:株式会社YOKOITO

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