横浜美術館大規模改修工事中の仮囲いに3/12よりアート作品が登場!New Artist Picks: Wall Project 村上早|Stray Child
大規模改修工事中の仮囲いにアート作品が登場! 約 90 メートルの仮囲いを、新作を含む 18 点の村上早作品が彩ります。
横浜美術館では、将来活躍が期待される若手アーティストを紹介する小企画展「New Artist Picks」を、2007 年よりアートギャラリーなど館内の展示スペースで開催してきました。 大規模改修工事のため休館中の今回は、その特別版となる「Wall Project」として、横浜美術館正面のグラン モール公園「美術の広場」に面した仮囲いで、2 回にわたり若手アーティストの創作を紹介します。 第 1 回は、銅版画を主な表現手法とする村上早(むらかみ・さき/1992 年生まれ)を紹介します。
▊基本情報
期間 2022 年 3 月 12 日(土)~11 月6日(日)*予定
場所 横浜美術館前 仮囲い(グランモール公園「美術の広場」横浜市西区みなとみらい 3-4-1)
観覧料 無料
主催 横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
村上は、ポスターカラーを使い筆で銅版に直接描いた線を腐食させるリフトグランド・エッチングなどの技法で、 自身の記憶やトラウマから生まれたモチーフを描く作家です。 自らの制作を「銅版を傷つける」行為ととらえ、「銅版に刻まれた線は心の傷、線を埋めるインクは血、インク を載せる紙はガーゼ(包帯)」と述べる村上。その作品は、見た目の素朴さとは裏腹に、現代社会に対して作家 が抱く恐れや嫌悪、欲望や愛のイメージなど、生々しい感情に裏打ちされています。犬や馬、鳥や虫などの動物 がモチーフの中心になることも特徴です。動物たちは、人間を襲う脅威として描かれる一方で、痛みを分かちあ う身近な存在としても登場します。村上の創作は、心の傷を描きだすと同時に、その傷を手当てする営みでもあるのです。
本プロジェクトでは、2015 年から 2021 年までに制作された作品 16 点と、新作 2 点、計 18 点を紹介します。 コロナ禍を経験し、新しい生き方を模索するいま、村上の作品に見られる「死と再生」「人間と動物との関係」 は、弱さを認め合い、謙虚に世界をとらえることの大切さを気づかせてくれます。ぜひご覧ください。
ここに注目!
●本展のための新作 2 点を発表。
●「Wall Project」ならではの存在感!約 90m の仮囲いを村上早の作品が彩ります。 ●本展リーフレットをウェブサイトにて無料公開します。作家インタビューも公開予定。
村上 早 MURAKAMI Saki
1992 年 群馬県生まれ。武蔵野美術大学油絵学科版画専攻卒業。 同大学院造形研究科版画コース修士課程修了。
2015 年 「第 6 回山本鼎版画大賞展」大賞
2016 年 「アートアワードトーキョー」フランス大使館賞 「project N 66 村上早」(東京オペラシティアートギャラリー)
2019 年 個展「gone girl」(上田市立美術館)
2021 年 グループ展「沈黙の春に」(佐倉市立美術館)
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