スペース2022.12.09

「没後190年 木米」開催

東京
サントリー美術館

会期:2023年2月8日(水)~3月26日(日)

 

サントリー美術館(東京・六本木/館長:鳥井信吾)は、2023年2月8日(水)から3月26日(日)まで「没後190年 木米」を開催いたします。

 

江戸時代後期の京都を代表する陶工にして画家である文人・木米(もくべい・1767~1833)は、京都祇園の茶屋「木屋」に生まれ、俗称を「八十八」と言います。木屋あるいは氏の「青木」の「木」と、八十八を縮めた「米」に因んで「木米」と名乗りました。また、中年に耳を聾したことに由来する「聾米」のほか、「龍米」「九々鱗」「青來」「百六山人」「古器觀」などの号があります。

 

木米は、30代で中国の陶磁専門書『陶説』に出会い、これを翻刻しつつ本格的に陶業に打ち込みました。その作品は、優れた煎茶器から茶陶まで、多岐にわたります。熱心な古陶磁研究を土台に広い視野をもち、古今東西の古陶磁の美と美を、因習を越えて結びつけ新しい美をひらいていく創造性が木米のやきものにはあらわれています。

 

一方、木米がとりわけ50代後半から精力的に描いた絵画は、清らかで自由奔放な作風が魅力的です。その多くは友人への贈り物とした山水図であり、交友関係や木米自身の人柄を想像しながら鑑賞すると、より一層味わい深く感じられます。

 

さて、文人・木米を知る上で欠かせないものは、その壮大な遺言でしょう。「これまでに集めた各地の陶土をこね合わせ、その中に私の亡骸を入れて窯で焼き、山中に埋めて欲しい。長い年月の後、私を理解してくれる者が、それを掘り起こしてくれるのを待つ」と言ったと伝わります(田能村竹田『竹田荘師友画録』)。

 

本展では、当時の文人たちが憧れた木米の個性あふれる屈指の名品を一堂にご紹介いたします。木米の陶磁、絵画、交友を通して、その稀有な生涯と木米芸術の全貌に触れる貴重な機会となります。

 

 

【開催概要】

 

▼会期:2023年2月8日(水)~3月26日(日)

※作品保護のため、会期中展示替を行います。

※会期は変更の場合があります。最新情報は当館ウェブサイトでご確認ください。

▼主催:サントリー美術館、朝日新聞社

▼協賛:三井不動産、三井住友海上火災保険、サントリーホールディングス

▼会場:サントリー美術館

 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階

 交通機関(東京ミッドタウン[六本木]まで)

 都営地下鉄大江戸線六本木駅出口8より直結

 東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結

 東京メトロ千代田線乃木坂駅出口3より徒歩約3分

 

【基本情報】

▼開館時間:10時~18時

※金・土および2月22日(水)、3月20日(月)は20時まで開館

※いずれも入館は閉館の30分前まで

※開館時間は変更の場合があります。最新情報は当館ウェブサイトでご確認ください。

▼休館日:火曜日(ただし3月21日は18時まで開館)

▼入館料:

・当日券:一般1,500円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料

・前売:一般1,300円、大学・高校生800円

※サントリー美術館受付、サントリー美術館公式オンラインチケット、ローソンチケット、セブンチケットにて取扱

※前売券の販売は11月30日(水)から2月7日(火)まで

※サントリー美術館受付での販売は開館日のみ

▼割引:

・あとろ割:国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示で100円割引

※割引適用は一種類まで(他の割引との併用不可)

 

 

▼呈茶席(お抹茶と季節のお菓子)

日時:2月9日(木)・23日(木・祝)、3月2日(木)・16日(木)・23日(木)

12時、13時、14時、15時にお点前を実施(お点前の時間以外は入室不可)

会場:6階茶室「玄鳥庵」 定員:各回12名/1日48名

呈茶券:1,000円(別途要入館料)

※呈茶券は当日10時より3階受付にて販売(予約不可、先着順で販売終了、お一人様2枚まで)

※変更・中止の場合があります。詳細および最新情報はウェブサイトをご覧ください。

 

▼一般お問い合わせ:03-3479-8600

▼美術館ウェブサイト:https://www.suntory.co.jp/sma/

本記事に関するお問い合わせ:サントリー美術館

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