その他2023.08.09

【横浜市民ギャラリー】「 新・今日の作家展2023 ここにいる―Voice of Place 」 横浜で出会う、現代の美術表現

神奈川
公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団

土地や場に着想を得た現代美術。出品作家は来田広大、古橋まどか。

 

横浜市民ギャラリーにて、毎年恒例の現代美術展を2023年9月16日(土)~10月9日(月・祝)に開催。今年度は「ここにいる―Voice of Place」を副題に2名のアーティストを紹介する。入場無料。

「新・今日の作家展」は、横浜市民ギャラリーが開館した1964年から40年にわたり開催した「今日の作家展」を継承する展覧会で、同時代の表現を紹介・考察しています。今年度は「ここにいる―Voice of Place」を副題に2名のアーティストを紹介します。

 来田広大は、土地や場所と人との関係を探るため、山等におけるフィールドワークをひとつの拠点としています。そこから臨む風景を地図と捉え、作品に対峙した際「今ここにいる」という自覚を導く、チョークを用いた制作を中心に行っています。古橋まどかは、自身に関わる地域や場所の中にある自然や人工物の変遷や軌跡に着目します。自らの経験との関係性を掘り下げ、リサーチをもとに立体や映像、収集物を用いたインスタレーションを発表してきました。

 私たちはみな、どこかの場所や土地に関係しながら今ここにいます。対人距離や移動に制限のあったコロナ禍を経た今、2名の作品に相対することは、場や土地が内包する時間、人びとや生物の身体や記憶等に思索を巡らせ、自己や他者に対する内的な気づきをもたらすことでしょう。

 

  • 【展覧会のみどころ】

◆中堅2作家の首都圏での展示、作品の響き合い

来田広大、古橋まどかは同世代の中堅作家で国内外での展示経験が豊富ですが、今回は首都圏の公立美術施設での貴重な発表の機会となります。本展テーマに共鳴しながらも全く外観が異なる二人の制作の響き合い、それぞれ1フロアを使っての展示構成にご期待ください。

◆毎年好評の作家インタビュー

本展では毎年、出品作家のインタビューを事前収録し、会場で上映、小冊子(無料配布)に掲載します。作家の制作意図や背景を知ることのできる貴重な資料です。

◆トークイベント

ゲストを招き、出品作家と作品について様々な角度から語り、理解を深める対談、鼎談を実施します。

出品作品(一部参考作品)

来田広大《Crawl #1》2022年 キャンバスに黒板塗料、チョーク、コンテ 91.0×91.0cm  撮影|吉本和樹 ※参考作品

 

来田広大《東京には空がない (Rooftop Drawing)》2021年 映像 5分33秒   撮影:吉本和樹   協力:KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS, CLEAR GALLERY TOKYO

 

来田広大《歩荷》2021-2022年 「いちはら×メキシコ 月出工舎国際交流企画展『旅のかたち』」(市原市)展示風景 協力|荒井規向 撮影|吉本和樹

 

古橋まどか《焚く、枯ぶ、渡る》2022年 「DOMANI plus @愛知『まなざしのありか』展」展示風景 撮影|大塚敬太+稲口俊太 画像提供|Minatomachi Art Table, Nagoya

 

古橋まどか《焚く、枯ぶ、渡る》2022年 「DOMANI plus @愛知『まなざしのありか』展」展示風景 撮影|大塚敬太+稲口俊太 画像提供|Minatomachi Art Table, Nagoya

 

古橋まどか《El Nadir》2019年(オアハカ現代美術館/メキシコ) 展示風景 撮影|Alfredo Orozco Arellanes  ※参考作品

 

  • 出品作家

来田広大  | KITA Kodai

1985年兵庫県生まれ。2008年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。2010年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画技法材料卒業。2016-2017年ポーラ美術振興財団在外研修員としてメキシコシティ滞在。近年の個展に「あどけない空 #2」(CLEAR GALLERY TOKYO、2021年)、「Ave topográfica」(Galería Karen Huber/メキシコシティ、2017年)、グループ展に「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2022」、「いちはら×メキシコ 月出工舎国際交流企画展『旅のかたち』」(千葉県、2022年)、「VOCA展2017現代美術の展望」(上野の森美術館/東京都)等。

 

古橋まどか | FURUHASHI Madoka

1983年長野県生まれ。2010年英国建築家協会付属建築学校インターメディエートスクール修了。2013年ロイヤルカレッジオブアート芸術修士課程修了。主な展覧会に「草枕」(板室温泉 大黒屋/栃木県、2023年)、「焚く、枯ぶ、渡る」(DOMANI plus@愛知「まなざしのありか」、2022年)、「Raw Material, Goods and Human Body」(iCAN/ジョグジャカルタ、インドネシア、2017年)、「第8回shiseido art egg 古橋まどか展 ‘木偶ノ坊節穴’」(資生堂ギャラリー/東京、2014年)等。

 

  • 展覧会概要

展覧会名:新・今日の作家展2023 ここにいる―Voice of Place

会期:2023年9月16日(土)~10月9日(月・祝) 会期中無休

開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)

会場:横浜市民ギャラリー展示室1、B1

入場料:無料

出品作家:来田広大、古橋まどか

主催:横浜市民ギャラリー

(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)

協力:愛知県陶磁美術館、板室温泉 大黒屋

展覧会URL|https://ycag.yafjp.org/exhibition/new_artists_today_2023/ 

 

  • 関連イベント

    ※いずれも参加無料、申込不要

・鼎談「うごき/Mover たがやし/Cultivar つくること/Crear」

   来田広大×荒井規向(ラテンアメリカ研究者 ※オンライン出演)×藤本悠里子(キュレーター/コーディネーター)

   日時:9月16日(土)13:30-15:00

   会場:4階アトリエ

・対談「喪、庭、生きること―日常について 」

 古橋まどか×野上貴裕(東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程)

 日時:9月30日(土)14:00-15:30

   会場:4階アトリエ

・学芸員によるギャラリートーク

 日時:10月7日(土)14:00-14:30

 会場:展示室1、B1

※展覧会にあわせて事前収録した作家2名のインタビュー映像をWebおよび会場で公開の予定です。

※新型コロナウイルス感染拡大状況、その他諸般の事情により、展覧会および関連イベントの内容が変更となる場合があります。

 

  • お問合せ

横浜市⺠ギャラリー(公益財団法⼈横浜市芸術⽂化振興財団/⻄⽥装美株式会社 共同事業体)

〒220-0031 横浜市⻄区宮崎町26-1

TEL|045-315-2828 FAX|045-315-3033 

https://ycag.yafjp.org/

本記事に関するお問い合わせ:公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団

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