「日仏文化シンポジウム」落合陽一、パリ ポンピドゥーセンター事務総長など、総勢17名が登壇
日仏文化シンポジウム:アートと文化が歩む新たな道
落合陽一、パリ ポンピドゥーセンター事務総長など、総勢18名が登壇
10月3日開催 日仏文化協定70周年記念「日仏文化シンポジウム」
主催:文化庁、フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、日本経済新聞社
10月3日(火)、1953年に締結された日仏文化協定70周年を記念し、「日仏文化シンポジウム:アートと文化が歩む新たな道」を東京・上智大学にて開催いたします。
AIをはじめとする技術革新と社会・経済・政治的影響によって従来の価値観や基準が覆されつつある今、アートと文化におけるデジタル技術の進歩と普及、テクノロジーが文化遺産の活用にもたらす新たな可能性、さらに一層求められる社会的連帯の要請に応えて、市民コミュニティがどのような新しい形態で文化にアクセスできるかを再確認し、公共と民間の文化の活動主体が展開すべき新しい戦略を提起します。
インターネットアートの先駆者グレゴリー・シャトンスキー(仏)、本年春設立の国立アートリサーチセンターを担う片岡真実(日)をはじめ、研究者、学識経験者、文化関連の起業家、アーティスト、公共組織の代表など、日仏の多様な講演者が登壇します。
名 称 : 「日仏文化シンポジウム:アートと文化が歩む新たな道」
日 時 : 令和5年10月3日(火)開場:10時 開演:10時30分~18時
会 場 : 上智大学 東京・四谷キャンパス 6号館ソフィアタワー101ホール
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
四ツ谷駅 徒歩5分 出口:麹町口・赤坂口 JR中央線 / 東京メトロ丸ノ内線・南北線
主 催 : 文化庁、フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、日本経済新聞社
共 催 : 上智大学
協 賛 : 大日本印刷株式会社
協 力 : 株式会社伊藤園
言 語 : 日本語・フランス語(同時通訳付き)
聴講料 : 無料(500席)
申込み締切り:9月20日(水)14時 *申込み多数の場合は抽選
シンポジウム終了後、公式サイトにてアーカイブ配信を予定しております。
公式サイト・お申込み https://culture2023.tokyo/
= 10月3日(火)プログラム 開場:10時 開演:10時30分 ~18時 =
10:30 | 10:40 | ウエルカムメッセージ / 日仏の政府代表によるご挨拶 上智大学学長 曄道佳明 文化庁長官 都倉俊一 / 駐日フランス大使 フィリップ・セトン |
10:40 | 12:00 | 基調講演
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Julie NARBEY | ジュリー・ナルベ ポンピドゥーセンター事務総長(フランス) 2017年5月よりポンピドゥセンター事務総長。文化省事務総局で公共施設の財務および監督業務に携わった後、2008年にケ・ブランリー美術館に総務・人事部長として着任。2010年、フレデリック・ミッテラン文化大臣内閣の財務顧問に任命される。2011年、現代アートセンターであるパレ・ド・トーキョーに副館長として着任し、革新的な文化モデルの開発に積極的に貢献した。パリ政治学院およびENA(国立行政学院)卒業(2005年)。
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Mami KATAOKA ©photo伊藤彰紀_Ito Akinori | 片岡 真実 国立アートリサーチセンター長、森美術館館長(日本) ニッセイ基礎研究所都市開発部、東京オペラシティアートギャラリー・チーフキュレーターを経て、2003年より森美術館、2020年より現職。2023年4月より国立アートリサーチセンター長を兼務。 ヘイワード・ギャラリー(ロンドン)インターナショナル・キュレーター(2007~2009年)、第9回光州ビエンナーレ共同芸術監督(2012年)、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018年)、国際芸術祭「あいち2022」芸術監督(2022年)。CIMAM(国際美術館会議)では2014~2022年に理事(2020~2022年に会長)を歴任
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13:30 | 14:50
| フォーラム 1 人工知能(AI)をはじめとする最新技術とクリエイティブ世界の新たな関係について、技術的、経済的な問いを超えて、社会におけるアートの位置づけと、創作活動におけるアーティストの位置づけについて展望します。AIはアーティストにとって単なるツールの1つなのでしょうか、それとも芸術的行為の概念をより根底から再定義するものなのでしょうか。
・グレゴリー・シャトンスキー(仏)アーティスト、研究者、教育者 |
Grégory CHATONSKY | グレゴリー・シャトンスキー アーティスト、研究者、教育者(フランス) フランス系カナダ人のアーティストであり、インターネットアートの先駆者。1994年に、ネットアーティスト集団「Incident.net」を設立。2003年には、廃墟の美学とデジタル・ストリームの物質性に注目し、2009年からは、後に研究や創作の対象となるAIと人工ニュートラルネットワークの世界に足を踏み入れ、パリの高等師範学校にて人工想像力についてのセミナーを開催。AIをテーマにした初のフランス語小説「Internes」(Rrose éditions)の共著としても知られる。パレ・ド・トーキョー、ポンピドゥーセンター、台北当代芸術館、ミュージアム・オブ・ザ・ムービング・イメージ、湖北省博物館等などで展示を行った実績があり、AlUla(2023年)、パリ国際芸術都市(2019-2020)、Icade(2018-2019)、アブダビ(2017)、アマゾンのTaluen(2017)、オークランドのColab(2016)、バルセロナのHangar(2016)、IMAL(2015)、京都のヴィラ九条山(2014)、アンギャン=レ=バンのCdA(2013)、MOCA Taipei(2012)、3331 Arts Chiyoda(2012)、上海の西義堂(2011)、モントリオールのLes Inclassables(2003)、フォントヴロー修道院(2002)で滞在制作した経歴がある。ル・フレノワ国立現代芸術スタジオ、ケベック大学モントリオール校(UQAM)、EUR ArTeCで教鞭をとった経験を持つ。 |
EtsukoI CHIHARA
| 市原えつこ メディアアーティスト、妄想インベンター 1988年、愛知県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻に現在在学中。日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。アートの文脈を知らない人も広く楽しめる作品性と日本文化に対する独特のデザインから、国内外の新聞・テレビ・ラジオ・雑誌等、世界中の多様なメディアに取り上げられている。 https://etsuko-ichihara.com/ |
15:00 | 16:20 | フォーラム 2 文化遺産と文化へのアクセス 技術革新により、空間と時間を問わず文化遺産にアクセスできるようになり、私たちは文化遺産との関係を考え直すことになりました。このことが市民と文化遺産の関係、周辺環境に与える影響、鑑賞方法、そして文化遺産と文化へのアクセスの大衆化における課題とは何か、文化遺産とアートの関係は「体験」によるしかあり得ないのでしょうか。世界の文化のこの巨大なカタログに対し、文化の多様性をどう守ればよいのかを考えます。
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Bruno de SA MOREIRA | ブルーノ・ドゥ・サ・モレイラ Histovery社 CEO(フランス) 社会学を学んだ後、1988年にHECパリ校に入学。1994年にフラマリオン・マルチメディア社に入社し、4年間マネージング・ディレクターを務める。1997年、オンライン出版社00h00.comを立ち上げる。デジタルの専門家として、2006年にプライスマイスターのビジネス開発部門に入社。2011年、AR(拡張現実)デジタルコンテンツの制作を専門とするスタートアップ、ノルマンディー・プロダクションズを設立。現在は、新しいデジタル技術を使って文化施設や博物館のコレクションを向上させるソリューションを設計・制作するHistovery社のCEO。 |
Yoichi OCHIAI ©Impress Corporation | 落合 陽一 メディアアーティスト(日本) メディアアーティスト。1987年生まれ、2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波大学准教授、デジタルハリウッド大学特任教授。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサー。 近年の展示として「おさなごころを、きみに(東京都現代美術館, 2020)」、「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs (北九州, 2021)」、「Ars Electronica(オーストリア,2021)」、「Study:大阪関西国際芸術祭(大阪, 2022)」、「遍在する身体,交錯する時空間(日下部民藝館,2022)」など多数。また「落合陽一×日本フィルプロジェクト」の演出など、さまざまな分野とのコラボレーションも手かげる。 |
16:30 | 17:50 | フォーラム 3 拡張されたコミュニティ 文化を享受する人々の層を広げることができるか 近年の社会的、技術的イノベーションの数々は、芸術と個人のより水平な関係を通じて、文化とそれを享受する人々、さらにはコミュニティとの結びつきを再定義しています。イノベーションは、すべての人がアクセスでき、すべての人を念頭に置いて構築された文化を提供できるのでしょうか。コミュニティ、文化施設、アーティストの関係において、こうしたテクノロジーの進歩がもたらす課題とは?
・矢入郁子(日)上智大学理工学部教授、コンピューター・サイエンティスト ・竹内春華(日)山古志住民会議代表 ・ジュスティーヌ・ロルカ(仏) InCahoots CEO ・進行:保坂健二朗(日)滋賀県立美術館館長 |
Justine LLORCA ©️Irys Photographie
| ジュスティーヌ・ロルカ InCahoots CEO(フランス) イギリスのオックスフォード大学で映画学の学士号を取得後、BBCラジオ番組「WBBC」のカメラマンや編集者、BBCテレビ番組「The Big Question」の制作進行、そして、オックスフォードの雑誌「Isis」のカメラマンとして活動。芸術史に熱い関心を抱きながらも、車椅子の使用者であるため、多くの観光名所にアクセスすることが難しい状況に置かれている。実際、フランスには45,000以上の建造物や1,200以上の博物館が存在するものの、そのうちわずか18%しかバリアフリーではない。自分自身の状況と社会的な問題に直面し、フランスに帰国して数か月後に、InCahoots Productionプロジェクトを立ち上げた。 InCahoots Productionは、文化施設のアクセシビリティ向上をサポートし、特に多くの人々が利用できるバーチャルツアーの制作と配信に専門知識を提供している。各バーチャルツアーは、障がいを持つ利用者を対象にカスタムメイドで考案され、構築されている。このソリューションは、1つ以上の障害を持つさまざまな対象者の見学時のニーズに特に配慮して開発されており、媒介者および来場者の要望に応えるために、さまざまな配信手段にも適応している。 InCahoots は、「文化をすべての人にアクセス可能にする」取り組みの一環として、文化機関へのコンサルティング業務も実施しており、施設やそのメディエーションコンテンツの評価、適切なソリューションの分析と導入、文化施設の基準への適合を推進している。 |
Haruka TAKEUCHI
| 竹内 春華 CEO山古志住民会議 代表(日本) 新潟県魚沼市出身。2004の中越地震で被災した旧山古志村の住民が暮らす仮設住宅内の山古志災害ボランティアセンターに所属し、生活支援相談員として活動。その後(公財)山の暮らし再生機構山古志サテライト所属の地域復興支援員として住民主体の地域づくり団体「山古志住民会議」の事務局をつとめ、地域住民と各種事業をおこなう。2021年4月より山古志住民会議の代表を務める。 参考)山古志関連リンク ・web3×地方創生!山古志NFTプロジェクトから生まれたデジタル村民とは?|EarthshotTV ハイライト ・2022グッドデザイン賞BEST100 「わたしたち」という感覚は、いかにして拡張される?──山古志住民会議・竹内春華×ドミニク・チェン |
17:50 | 18:00 | 総括 |
Tetsuya OZAKI
| 小崎哲哉 京都芸術大学大学院教授、文筆家、プロデューサー(日本) ジャーナリスト、アートプロデューサー。1955年東京生まれ、京都在住。慶應義塾大学経済学部卒業。ICA京都(Institute of Contemporary Art, Kyoto)のウェブマガジン『REALKYOTO FORUM』編集長。京都芸術大学大学院芸術研究科教授。愛知県立芸術大学非常勤講師。同志社大学非常勤講師。京都国際舞台芸術祭(Kyoto Experiment)実行委員。 2000年に和英バイリンガルのカルチャーウェブマガジン『REALTOKYO』を、2003年に同じく和英バイリンガルの現代アート雑誌『ART iT』を創刊し、編集長を務めた。展覧会のキュレーションも行い、あいちトリエンナーレ2013ではパフォーミングアーツ統括プロデューサーを担当。編著書に『百年の愚行』(2002年、Think the Earth)、『続・百年の愚行』(2014年、同)、著書に『現代アートとは何か』(2018年、河出書房新社)、『現代アートを殺さないために————ソフトな恐怖政治と表現の自由』(2020年、同)がある。2019年にフランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエを受章。
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公式サイト・お申込み https://culture2023.tokyo/
連携事業 会場:国立西洋美術館(上野)
パリ ポンピドゥーセンター「キュビスム展ー美の革命」 https://cubisme.exhn.jp
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