MYD Galleryにて写真家・瀧本幹也の展示「MONOSPINAL」が開催
MONOSPINAL #01 ©MIKIYA TAKIMOTO
この度、2023年12月9日(土)~2024年5月25日(土)の期間、東京・南麻布のMYD Galleryにて、写真家・瀧本幹也による写真展「MONOSPINAL」を開催する運びとなりました。
本展は、MYD Gallery主宰・山口誠氏による設計の新建築MONOSPINALを、国内外で活躍されている写真家・瀧本幹也氏によって特別に撮り下ろされた写真作品が並ぶ展示となります。
MONOSPINAL(モノスパイナル)̶
山口誠の設計によって東京・浅草橋に姿を現したこの建築は、外観を9層の斜壁に囲まれ、中の様子を窺い知ることはできない。空へと向かって広がる逆勾配型の斜壁は、高架線路や雑居ビルが密集する街において周囲からの音、光、風をコントロールし、建築に高い自律性をもたらしている。
瀧本幹也は、この容易には説明し難い建築を見たとき、自らの写真で捉えてみたいという衝動に駆られたという。MONOSPINALが持つ幾何学的な線と面に着目し、それを手がかりとして、4×5インチフィルムの大判カメラで切り取っていくことを試みた。本展では、そこで生まれた10点の写真作品を掲出する。
“部分”にフォーカスしたこれらの写真は、情報が削ぎ落とされ、無機的に描かれた絵画のようである。しかしよく見ると、撮影時に緻密に計算された光の影響で斜壁の質感が残されており、それが生きている建築であることを教えてくれる。
建築を撮るという行為は、建築家が二次元から三次元に起こしたものを、再び二次元に変換する作業だと瀧本は語る。そのとき、写真家の建築への眼差しが表れる。本展を訪れた人は、建築家と写真家の関わりによって再構築されたもう一つのMONOSPINALに出会うことになるだろう。
MONOSPINAL #05 ©MIKIYA TAKIMOTO
MONOSPINAL
瀧本幹也(写真家)× 山口誠(建築家)
会期:2023年12月9日(土)~2024年5月25日(土)
場所:MYD Gallery 東京都港区南麻布2-8-17鳥海ビル1F
営業時間:平日/10:00~19:00(予約制)
土曜/12:00~17:00
ご来廊については予約制とさせていただいております。
事前のご予約を下記よりお願い致します。
毎週土曜日は12:00~17:00のみ、ご予約不要にてご来廊頂けます。
休廊日:日曜日・祭日
瀧本 幹也(写真家)
1974年生まれ。代表作の『BAUHAUS DESSAU ∴ MIKIYA TAKIMOTO』では、現代デザインの基となったドイツの造形学校バウハウス・デッサウを構成的にとらえ、抽象絵画のような独特な視点で表現した。また『LAND SPACE』では長きにわたりこの大地に育まれてきた自然の壮大さと、人類の手によって生み出された先端文明である宇宙産業の造形美との相似形に着目し「LAND」「SPACE」という一見対極に見えるふたつの視点から、なぜか地球を俯瞰しているかのごとき感覚を与えた。写真と映像で培った豊富な経験と表現者としての視点を見いだされ、是枝裕和監督の映画『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』では撮影監督を務め、独自の映像世界をつくり出した。主な展覧会に「CHAOS」(Galerie Clémentine de la Féronnière、パリ、2018)、「CHAOS 2020」(妙満寺、京都市、2020)、「PRIÈRE」(大阪市中央公会堂、大阪、2021)、「隈研吾展」(東京国立近代美術館、東京、2021)があり、『CHAOS 2023』(OGATA Paris、パリ、2023)および、『MONOSPINAL』(MYD Gallery、東京、2023)にて新作を発表。
山口 誠(建築家)
1972年千葉県生まれ。東京芸術大学大学院建築専攻修士課程修了。2001年に山口誠建築設計事務所、2007年に山口誠デザイン設立。国内外でプロジェクトを手がけ、高い作品性は世界的な評価を得ている。MYD Gallery 主催。「借景 - 隣り合うマチエール」をテーマに公文健太郎氏と旅を続けている。
掲載や画像に関するお問い合わせ先:「MONOSPINAL」
PR担当:MIRU DESIGN 橋本菜々
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