舞台・ライブ2024.01.12

京都芸術大学にて「第74回京おどり in 春秋座」制作発表会を行いました

京都
学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学

2023年につづき、京都芸術劇場 春秋座にて2024年春に開催される「第74回京おどり in 春秋座」の制作発表会を、2023年12月25日(月)京都芸術大学内にて実施しました。

写真右から

・若柳吉蔵(作舞/日本舞踊若柳流五世宗家家元)

・今藤長十郎(作曲/長唄今藤流四世家元)

・北林佐和子(作・演出/脚本・演出家)

・大石美千代(学校法人東山女子学園理事長、宮川町歌舞会会長)

・ふく葉(芸妓、宮川町芸妓組合組合長)

・大野木啓人(京都芸術大学常務理事)

・白神琴美(京都芸術大学キャラクターデザイン学科2年生)

  • 主催者コメント 大石美千代(学校法人東山女子学園理事長、宮川町歌舞会会長)※抜粋

京都五花街の1つ、宮川町の春の恒例の行事の「京おどり」を、今回はこのようにして、開催のご案内をさせていただきますことを嬉しく思っております。皆様のご期待に沿うよう、関係者一丸となって頑張ってまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

  • 制作スタッフコメント 北林佐和子(作・演出/脚本・演出家) ※抜粋

京都芸術大学とのコラボレーションで、春秋座で上演するのが今回で2回目となります。今回は、「時旅京膝栗毛(ときのたびみやこひざくりげ)」と題して、前回よりも踏み込んで、進化させた内容をお届けします。「東海道中膝栗毛」は、京おどりでは何度か形をかえて上演していますが、今回のヤジとキタは22世紀の未来から、お伊勢参りを体験しにやってきます。そのお伊勢参りの途中で、タイムマシーンが不具合を起こし、色々な時代の京都に飛ばされるという内容になっております。様々な時代に飛ぶということで、様々な装束、踊り、音楽を、楽しんでいただけるのではないかなと思っております。

また、大学の先生方や学生さんたちに、動画作成やキャラクターデザインでご協力をいただいています。

伝統を守ることと新しいことに挑戦することのせめぎ合いにより、面白い舞台芸術になっていくのではないかと思います。先生方や組合の皆さんと、挑戦していきたいなと思っております。最後は、宮川音頭で華やかに京都の春を彩っていきたいなと思っております。

  • 制作スタッフコメント 今藤長十郎(作曲/長唄今藤流四世家元) ※抜粋

最後の宮川音頭は、父の三世今藤長十郎の作曲によるもので、宮川町らしく、明るく、敷居が高くなく、かつ邦楽の良さがきちんとあらわれている曲ではないかと思います。今回もフィナーレで使わせていただいています。

また、今回の新作は、タイムスリップということで、未来からということなんですけれども、楽器は邦楽器(三味線)を使うわけですから、どれだけ未来を表せるかということは、一つの課題でございます。現在、楽しみながら、苦しみながら、作曲中でございます。皆さまに、楽しんでいただけますよう、時代の変化も感じていただけるような、三味線音楽を目指しておりますので、よろしくお願い申し上げます。

  • 制作スタッフコメント 若柳吉蔵(作舞/日本舞踊若柳流五世宗家家元) ※抜粋

芸舞妓さんの踊りをお客様に楽しんでいただけることを第一に振付をさせていただいております。ここ数年はダブルキャスト(2交代)でやっておりましたが、今回は3交代となります。その3組で見比べていただき、楽しんでいただけたらとおもいます。

振付の面では、春秋座の奥行きを使った、立体的な今までにはないような動きをつけていきたいと考えています。また、今回は少しセリフが入るので、未来のヤジさんキタさんの物語を、踊りの面でも表現したいと考えています。

  • 出演者コメント ふく葉(芸妓、宮川町芸妓組合組合長) ※抜粋

今回はすごく現代版というか、ファンタジックで、どのような舞台になるのか、私もとても楽しみで、とくに若い芸妓さんたちが喜んでいるのではないかと思います。とはいえ、やはり、古典が少し垣間見えるような形で、京おどりの感じを継承しながらやっている部分も出てくるのではないかと思います。

私自身は後半に出させていただきますので、花街らしいムードをだせたらと思っております。最後の、宮川音頭は、皆様ご存じのとおり人気のある曲で、たくさんの人数が出演して振付も華やかですので、春秋座の大きな舞台に負けないよう頑張りたいと思います。

  • 協力団体コメント 大野木啓人(京都芸術大学常務理事) ※抜粋

大学にある春秋座でよい舞台を届けたいという思いと、この機会を教育につなげたいという思いがあります。今回は全学園を挙げて、より大きなテーマに取り組んでいます。学生によるキャラクターデザインやイメージポスター制作では、新しい表現方法がいい形で社会に繋がればと考えています。また、入口の装飾から各学科の作品展示に至るまで、学園全体で一致団結して取り組んでいます。このような取組を通じて、京おどりが成功するように頑張っていきたいです。

  • キャラクターデザイン担当 白神琴美(京都芸術大学キャラクターデザイン学科2年生) ※抜粋

学内で選ばれた時は本当に驚きました。今後の活動にむけて自信になりましたし、これから作成する動画の制作も頑張っていこうと思います。

  • 第74回 京おどり in 春秋座 「時旅京膝栗毛(ときのたびみやこひざくりげ)」

主催:学校法人東山女子学園、宮川町歌舞会

協力:学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学

期間:2024年4月6日(土)~4月21日(日) ※15日(月)休演

会場:京都芸術劇場 春秋座(京都市左京区北白川瓜生山2-116) ※京都芸術大学内

公演数:平日 2回公演/土・日 3回公演

開演時間:平日 13:00 / 15:30

     土・日 12:30 / 14:30 / 16:30

     ※開場は開演の40分前、上演時間は約1時間

お茶席:各回開演の1時間前から開場。各回開演の10分前に閉場します

料金 観覧料(税込)7,000円(全席指定、お茶券付き)

   プログラム(税込)1,000円

チケット発売:2024年2月6日(火)

12学科22コースからなる国内最大規模の総合芸術大学です。芸術を通して社会で必要な力を育成しています。

芸術を学んだ学生が社会を変える「藝術立国」を教育目標に掲げ、通学課程では特に “社会と芸術”の関わりを重視した芸術教育を推進。企業や自治体などが抱える課題を、学生たちがアート・デザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」が年間100件以上あります。学科を超えたグループワークや実際の仕事を通して、社会性を備えた表現者を育成しています。

住所:〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116

学科編成:12学科22コース(美術工芸学科、キャラクターデザイン学科、情報デザイン学科、プロダクトデザイン学科、空間演出デザイン学科、環境デザイン学科、映画学科、舞台芸術学科、文芸表現学科、アートプロデュース学科、こども芸術学科、歴史遺産学科)

在籍者数:3,976名(芸術学部 正科生、2023年5月現在)

本記事に関するお問い合わせ:学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学

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