3Dプリント品を後加工!表面処理【ベーパースムージング(Vapor smoothing)】のメリットを紹介します
べーパースムージング(Vapor smoothing)とは
『ベーパースムージング』(Vapor smoothing)
熱と溶剤蒸気の組み合わせによって表面の一部を溶かし、部品の表面を滑らかにする技術です。
また色合いを向上させ、伸び、引っ張り、曲げの性能を高め、 耐久性を向上させることができます。さらに、表面を完全に密閉するため、気密性・耐水性を高め、空気や液体の侵入を防ぐことを可能にします。
ベーパースムージングにより、射出成形品に匹敵するほどの品質と耐久性を備え、実製品用部品として最適なSLS 3Dプリント品に仕上げることが可能になります。変化するのは表面だけなので、部品の内部には一切影響しません。
射出成形部品のような外観と質感を
べーパースムージングで表面処理することにより、滑らかで光沢のある仕上がりに。完成品の美観を向上させる効果があります。
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吸湿を抑える機能的な利点
べーパースムージングで表面処理することにより、3D プリント部品の滑らかな表面仕上げを実現するだけでなく、吸湿を抑える機能的な利点もあります。
吸水テストでは、積層造形向けのべーパースムージング後処理部品と、後処理されていない部品を比較しています。
耐久性の向上を実証
べーパースムージングで表面処理したパーツは、伸び、引っ張り、曲げの性能を高め、 耐久性が向上します。
次の動画は、べーパースムージングで表面処理したパーツの耐久性が、3Dプリントした未加工のパーツよりも向上したことを実証しています。
また、耐久性など機械的特性が向上したことでさまざまなカタチに適応が可能になります。
滑らかに密閉された表面は、洗浄が簡単におこなえるため、美しく清潔な状態を維持できます。
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ベイパースムージング後処理の工程と注意点
モデルは、洗濯物を干すように細長いワイヤーに通して固定し、セッティングします。
ワイヤーが通らない形状のモデルについては、クリップで挟み、固定します。
そのため、クリップが噛んでいる部分には処理完了後、跡が残ります。
クリップ跡を考慮し、挟む位置を決める必要があります。
参考動画【3Dプリント品を後加工!AMT PostProの使用方法】
対応可能素材
・PA12|MJF
・PA12W|MJF
・TPU|MJF
・PA11|MJF
・PA12|SLS
今回は、3Dプリンターの後処理【べーパースムージング(Vapor smoothing)】について解説しました。
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画像/動画提供:株式会社3D Printing Corporation
3Dプリンター造形品のための表面処理装置【AMT】PostPro SF100
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