Lake of Grace #004 <DEAR T.I.>
東京
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「Lake of Grace」は、1年にひとつずつ滋賀の魅力を紹介しながら、
新しいKIKOFのプロダクトを企画して行くプロジェクトです。
今回、今井智一への敬意を込め、職人たちと試行を重ね製作した
新シリーズ「Dear T.I.」を展示・限定販売いたします。
信楽焼の窯元「丸滋製陶」の5代目、今井智一と
東京で様々なクリエイティブ活動を行うKIGIが出会い、
2014年、KIKOFの器は生まれました。
紙のように薄く、軽く、淡い色。
大きく量感のある陶器の製作がさかんに行われてきた信楽で、
従来のイメージとはかけ離れたその繊細な器は、
これまで誰も想像したことのないものでした。
長く技術を磨いてきた職人ですら、体験したことのない薄さ。
そんな器づくりと向き合うことになった今井は、
実現方法を探りながら、やがて「鋳込み成形」の技術を習得。
何度も実験と試行錯誤を重ね、KIKOFを完成させました。
土の特性を知り尽くした職人の知識と技術。
何より、伝統という土台の上で、いつでも新しい挑戦を楽しむ心。
彼とでなければ、KIKOFは生まれていなかったかもしれません。
2019年の秋に彼が亡くなり、ちょうど1年。
ものづくりへの想いと意志は今、
弟の今井将之をはじめ、家族や若い職人たちへと受け継がれています。
それは私たちにとっても、新たな挑戦のはじまり。
今井智一が辿った道の上に残してくれたもの、
あの朗らかな笑顔がつないでくれた、たくさんの仲間や職人とともに。
これからもKIKOFは続いていきます。
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