2020.10.01
工芸のまち、夕景に浮かぶ
金沢
ライター
いんぎらぁと 手仕事のまちから
しお氏
今月、国立工芸館がここ金沢にオープンします。
以前、建築中の様子をレポートしてから約半年、建物自体は完成しており、現在日没から夜にかけて毎日イルミネーションが行われていますよ。
少し涼しくなった日の夕方、日没を目指して国立工芸館や県立美術館が並ぶ、本多の森へ。
本多の森へは徒歩ならさまざまなコースから行けます。
フリーランスの名の元に運動不足の身体をいざ奮い立たせて、美術の小径という、鈴木大拙館から中村記念美術館の裏手へ進み、長い階段を上るルートで行ってみました。
うっすら夕刻に染まり始めた、鈴木大拙館。
石川県立美術館の真裏を流れ落ちる滝の脇をふぅふぅ言いながら上ると、でましたでました、国立工芸館!
道向かいの能楽堂から移築した旧陸軍第九師団司令部庁舎と旧陸軍金沢偕行社が、ノスタルジックに浮かび上がります。
駐車場の側には国立工芸館オープンを知らせるポスターが。
「皇居のほとりから工芸のまちのなかへ。」
時代をつなぎ、まちをつなぎ、人をつなぐ。まさにそれこそ、工芸ですよね。
古さが新しさをつくり、またはじまる。
うれしいわくわくが、その夕景にただずんでいました。
プロフィール
ライター
しお氏
ブランニュー古都。
ふるくてあたらしいが混在する金沢に生まれ育ち、最近ますますこの街が好きです。
タウン情報サイトの記者などをしながら見つけたもの、感じたことをレポートします。
てんとうむししゃ代表。