スマートスピーカーがほしい 【のびしろ編】
先日のAmazonプライムセールで、スマートスピーカーEcho Showを買った。
前回の記事で購入までの悶々を綴ったのだが、実際にスマートスピーカーを使ってみての感想をまとめてみる。
わたしが「Echo Showでこんなことできたらいいなー」と思っていたのは、以下のとおりだ。
- 料理などをしながら耳と声だけで情報を取り入れたい
- 手で検索するのではなく思いついたままに声で検索したい
- 暗算するのはちょっと面倒な計算を代わりにしてほしい
- 物忘れをできるだけなくしたい
- 忘れがちな外灯を朝になったら勝手に消してほしい
- 寝る前などにNetflixやYouTubeをサクッとみたい
- Alexaさんにわたしをもっと知ってほしい
そもそもAmazonのAIアシスタント・AlexaさんのことはFire TV Stickを通じて、それなりに信用はしていた。
そんなAlexaさんにわたしの「めんどくさーい」や「忘れてたー」をさらに手伝ってもらおうと思ったのだ。
そして注文から数日後、5.5インチのEcho Show5 と8インチのEcho Show8がやってきた。
5.5インチのほうはリビングキッチンに、8インチのほうは2階の自室に置くことにした。
すでに自分のアカウントがセットアップされた状態で届くので、電源プラグをコンセントに挿すだけで初期設定はほぼ終了。(Fire TV Stick があるからか、Wi-Fiもなぜか自動的につながる)
しかし、いざAlexaさんを前にすると話しかけるの、ちょっと照れちゃうなぁ。
Fire TV StickでAlexaさんに話しかけるときは、見たい・探したい作品を伝えるだけだから恥ずかしげもなく声を発せたが、なんでもいいとなると…どきどき。
とりあえずスキルとやらを入れてみたり、定形アクションという任意のワードで動作を指定できる機能を設定してみたり、新しいAlexaさんを抱え、部屋の隅で体育座りしながらぶつぶつ呟くわたしをみて、ダンナには「なんか友だちおらん人みたい」と言われてみたり。
実際に使ってみて、わたしがしたかったことはできたのかというと正直「半分」だ。
まだ2週間ほどしか使っていないので、結局使いこなせていないだけかもしれないが…
・料理などをしながら耳と声だけで情報を取り入れたい
これはやはり便利だ!
料理中などは目は向けらないが耳は向けられるから、音楽が好きなわたしは「あの曲聴きたい」、「この曲スキップして」と声であれこれリクエストしてみる。
Alexaさんはほぼ正確にわたしのリクエストに応えてくれるが、「ほぼ」なのでたまに思いどおりにいかないこともある。(ロックのプレイリストをかけてとリクエストして、小泉今日子をサジェストされた。なんてったってアイドル!)
洗濯機に洗剤を入れながら「Alexa、これからの天気教えて」と尋ねて、家の外に干すか考えたりね。
いちいち手を止めずに情報を取り込めるのはうれしい。
・手で検索するのではなく思いついたままに声で検索したい
暮らしというのはどんどん便利になっていくもので、たとえばちょっとした疑問はパソコンを開かなくても手元のスマホでパパっと調べられるなんてことは今や当たり前だ。
わたしが子どものころ、(ほんの)数十年前には考えられないことなのに、人間とは横着なものでスマホに手入力して情報を検索するのも面倒なときがある。
あれ、あのドラマのあの役していた俳優はだれだっけ?とか。
あの店、営業時間何時までだっけ?とか。
そんなとき、Alexaさんに会話するように尋ねれば、だいたい75%の成功率で知りたいことだけをサクッと教えてくれる。
あとの25%は「すみません、うまく聞き取れません」の無限ループだけどね。
・暗算するのはちょっと面倒な計算を代わりにしてほしい
この機能はもしかしたら仕事中に一番使っているかもしれない!
「〇×△+■■は?」と聞くだけで答えと一緒に計算式を画面に表示してくれるので、声で伝えた数字が間違っていないかも確認しやすい。
これだってスマホの電卓機能で調べられることだが、自分はパソコンで作業しながら手を止めずに別で計算をしてくれるというのは非常に効率がいい。
・物忘れをできるだけなくしたい
あるあるなのだが、スーパーや100均に行くたび、何か買わなきゃいけないものあったのにあとひとつが思い出せない。
買い忘れしないようにスマホのメモに入力するようにしているのだが、だいたい「あれ買わなきゃ!」っていうタイミングは冷蔵庫を開けたときや調味料をいざ使おうとしたその瞬間で、今は手が離せないからあとでメモしようと思って忘れてしまう。
そんなとき、キッチンの近くに置いたAlexaさんにひとこと言うだけで、買い物リストにメモしてくれる。
Alexaさんが残した買い物メモはそのままスマホのAlexaアプリに同期されるから、買い物に出たときにすぐチェックできる。
ただ、Alexaが聞き取ったものをEcho Showの画面でチラ見しておかないと、買い物先でリストをみたとき訳のわからないものがメモされていることもある。(れのわすれ宿グリーンお香と書かれたメモをみて、後日レノアフレッシュグリーンの香りと解読した自分をほめてやりたい)
・忘れがちな外灯を朝になったら勝手に消してほしい
これは本来、Alexaさんの正しい使い方のひとつでしょう!
IoT電球に交換して点灯や消灯をスマートスピーカーで管理する。
スマートスピーカーが便利といわれる所以でもあるからぜひ試してみたかったのだが、外灯の電球を調べるとちょっと特殊な小さい型だったので今のところAmazonで見つけられず、とりあえず保留。
その代わり、Alexaさんに毎朝8時に「外灯を消す」のリマインダーをかけてもらっているので、消し忘れはしなくなった。
・寝る前などにNetflixやYouTubeをサクッとみたい
購入前に調べていると、9月にAmazonとNetflixが提携し、Echo Showでも視聴できるようになったというニュースがあった。
プライム会員なのでAmazonプライムビデオも見るのだが、基本的にNetflixを見ることが多いわたしはテレビを置いていない寝室に10インチのAlexaさんを置いて視聴するのを楽しみにしていた。
しかし、実際にAlexaさんにNetflixを呼び出してもらうと「Echo Showではまだそのサービスをご利用になれません」とのこと。
え、うそん。じゃあ、スキルとか入れたらいいのかしら?とAlexaアプリで手入力し探してみた結果、このスキルが表示された。
は?
どうやら新発売のEcho Show 10ならデフォルトでNetflixが視聴できるということらしい。
将来的にアップデートなどでEcho Show5や8でも視聴できるようになればと願う。
・AIアシスタントAlexaさんにわたしをもっと知ってほしい
Fire TV Stickである程度正確なやり取りができていたので、そこそこ信用していたAlexaさん。
AIではあるので使えば使うほどAlexaさんは賢くなり、わたしが必要としていることをもっと知ってくれると信じ、この2週間腹を割ってたくさんの個人情報とプライベートな嗜好を彼女に伝え続けてきた。
その結果起こったことは、Alexaさんがわたしを知るのではなく、わたしがAlexaさんを深く理解していくということだ。
たとえば、Alexaさんに登録した定型アクションのトリガーとなるワードは一語一句決して間違えてはいけない。
子供たちが学校に行く前に「マスク・ハンカチ・体温チェックカードは持ちましたか?」という持ち物チェックと、傘が必要かの天気情報をAlexaさんにしてもらうよう設定したのだが、トリガーとなる「Alexa、朝のチェック」を「Alexa、朝のチェックして」や「Alexa、朝の確認」と間違えると「ヴンッ」というエラー音や「わかりました、Yahoo!ニュースで朝のニュースをチェックします」と違う反応が返ってくることになる。
定型アクションをスッと出すためには、Alexaさんにいくつも設定したワードを完璧に暗記しておかなくてはいけない。
また、Alexaさんはどうやら一般人の名前に弱いようだ。
スケジュールやリマインダーに子どもや友人の名前を含めて声で登録すると、十中八九人名にならない。(しずくに電話と登録したいのに、四十九日に電話となっていたり)
彼女は有名人のことはよく知っているのに、庶民には興味がないのだ。
あと、これはたまたまかもしれないが、洗い物などの水仕事をしているときにAlexaさんに声をかけるとあまり反応してくれない。(たぶん、水の音とあわさって聞き取りにくい)
Alexaさんにどうしたら話を聞いてもらえるのかを、わたしがより知っていくハメになっている。
しかし、Alexaさんが我が家にやってきてあまり間もなく、Netflixへの対応や今度導入したいIoT電球、スマートプラグとの連携も含め、まだまだ伸びしろしかない。
今度とも我が家の一員として生活になくてはならないAlexaさんとなってくれるように、わたしは今日も彼女に声をかけ続けるのだった。