成田美名子 原画展に行ってきた!
芸術の秋。行きたい展覧会がたくさん開催されていて嬉しい季節である。
その中のひとつ、「成田美名子 原画展」に先日行ってきた。
成田美名子さんの漫画は大好きで、高校生の頃に「CIPHER」で一気にハマり、ニューヨークに行きたいと思った。
「ALEXANDRITE」でアメリカの大学生活に強く憧れた。
その後、「NATURAL」「花よりも花の如く」と現在に至るまで作品はずっと読んでいる。
成田さんの漫画になぜ魅かれるのかといえば、きれいごとではすまない心情の中で揺れるキャラクターの気持ちを丁寧に描いている部分、ストーリーテリングなどいろいろなのだが、なんといってもその絵の美しさである。
漫画の中の小道具ひとつに至るまで一切手抜きがなく、だからこそキャラクター達がいるその世界がリアリティを持って感じられるのだ。
架空の世界のはずなのに、自分がいるこの世界と地続きになっているような気がして、成田さんが作り出したキャラクターはこの世のどこかで生きてるんじゃないかと思ってしまう。
そんなこんなで、今回の原画展。
写真撮影OKとのことで(規定あり)、いろいろ撮ってみたのだが、自分の下手な写真で観るよりも単行本やイラスト集に収められたものの方が当たり前だがよほど美しく、途中から撮るのはやめて、ひたすら生のイラストの美しさを堪能した。
「神は細部に宿る」とはよくいったもので、例えばニューヨークの光景、高級車の前でポーズを取るふたり、能の衣装など、ひとつひとつの細かい部分がしっかりと描かれ、その細かで地道な作業の積み重ねの上に美しいイラストが成り立っていて、思わず息を飲んだ。
こちらは11月9日(月)まで開催中なので、興味のある方はぜひ観に行ってみては。
「成田美名子 原画展」
開催期間:10月23日(金)~11月9日(月)
開催場所:有楽町マルイ 8F イベントスペース
開催時間:11:00~20:00
※11月1日(日)より20:30閉店時間となります。
※状況により営業時間は変更になる場合があります。
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