会いに行けるヒーロー!!
AKB48が革新的だったのは、従来の「ブラウン管の向こうにいる崇高な存在」であるアイドルを、劇場を使った公演や握手会開催などを展開することで、ファンがアイドルを間近で身近に感じられるようにしたことである。俗に言う「会いに行けるアイドルの誕生」である。
実はそれ、特撮業界が先にやってたりする。幼い頃の記憶の片隅に「デパートの屋上で催されたヒーローショーや握手会」はないだろうか。そう、アレだ。ただし、そう言った場所でのヒーローショーの演者は、ほとんどが作中でヒーローを演じているスーツアクターではなく、イベント運営会社の関係者だ。「見た目はあのヒーローなんだけど、動き方がちょっと違うよな〜」と思ってしまう現象の要因はそれである。残念ながら、中身が違う。
しかし、最近「会いに行けるヒーロー」がいることをご存知だろうか。しかも全国各地に。勘のいい方はおわかりだろう……彼らは「ご当地ヒーロー」と呼ばれている。
先日、千葉県の稲毛海岸公園で開かれた「2020日本ローカルヒーロー祭」にお邪魔した。全国のヒーローが集結するイベントで、今年度は新型コロナウイルスの関係で規模を縮小しての開催だったそうだが、
縮小してるのにこんなにヒーローたちがいるなんて!!
お恥ずかしながら、九州の「ドゲンジャーズ」と茨城県の「イバライガー」以外存じ上げなかった。皆さんそれぞれの地域を守っているので、逆に言えば小さい島国の日本にはこれだけ多種多様な地域があるということも意味している。すごいね日本。
全国区のヒーローは地球または宇宙規模で戦っているが、ご当地ヒーローは「そこの公園の草むしりやっといたよ〜」というレベルのノリで悪党をやっつけてくれるのがイイ。守ってもらうこっちも、近くにいてもらえるから頼みやすい感じ(※個人の感想)。
あなたの街は、どんなヒーローが守っているかな?