2020.12.01
きまちゃんが今日も映えている
金沢
ライター
いんぎらぁと 手仕事のまちから
しお氏
息子の習い事の待ち時間に小1時間本多の森をウォーキングして、日ごろの運動不足という焼け石に水を差すのが週に1回のルーティンになっている。
本多の森周辺は金沢21世紀美術館や兼六園、最近では国立工芸館などがオープンしたエリアで、コロナ前に比べれば少ないが、秋晴れの空の下GO TOトラベラーと思われるみなさんで平日もそれなりの人出だ。
兼六園はもう冬の準備が進み、雪から松などを守る雪吊りが施されている。
雪吊を見上げてそろそろクリスマスツリーを出したいなぁ、なんて考えながら、兼六園と21世紀美術館、しいのき迎賓館を面するスクランブル交差点で信号待ちのため足を止めた。
あら。
あらら。
兼六園のお向かい、金沢最古の神社といわれる石浦神社のきまちゃんがこちらをじっとこちらをみている。
鳥居には「秋詣」の提灯が。1か月後の初詣の頃には世の中はどうなっているんだろう、と思いながら、呼ばれるように鳥居をくぐった。
きまちゃんは石浦神社のゆるキャラで、ホームページにも手書き感満載のゆるーいお姿が載っている。
いぬのようでうさぎでもあるらしいです、きまちゃん。
石浦神社の中を少し散策して、絵馬の小径を数々の願いを浴びながら歩いてみた。
抜けると広坂稲荷神社があって、珍しい逆さ狛犬(写真右)がいる。
さらに赤い鳥居が続く道を上っていくと、国立工芸館や石川県立美術館のあたりに出るのだ。
きまちゃんに誘われてふらりと歩いてみたが、なんとも映えな神社だろう。
帰りにはまた境内へ戻り、以前神社巡りが好きな友人が「お参りするときは願い事をするんじゃなくて、ありがとうございますを伝えるんだよ」と言っていたのを思い出しながら、秋の終わりのこの瞬間に感謝して手をあわせた。
プロフィール
ライター
しお氏
ブランニュー古都。
ふるくてあたらしいが混在する金沢に生まれ育ち、最近ますますこの街が好きです。
タウン情報サイトの記者などをしながら見つけたもの、感じたことをレポートします。
てんとうむししゃ代表。