セルフレジが普及してきた! コロナ禍の非接触スタイルが導入を加速させた?
新年度の印刷会社のチラシ部門ではゴールデンウィークの大型号、サイクルの特集号だけではなく、毎週のように各店舗のレジ交換のための休業告知の対応にも追われていました。
セルフレジに切り替えるため、半日程度休業しなければならないのです。
レジ交換休業後、近所なのでさっそくスーパーに行ってみることに……。
店員さんもお客さんも馴れていないせいか、いつもよりレジが混雑していましたが、店員さんは商品をスキャンするだけ、あとはお客さんが精算をするので、無駄な接触が避けられて、このコロナ禍にはとてもいいように思いました。
セルフレジの普及はスーパーだけにとどまりません。
知り合いのコンビニ店員から「ついにセルフレジになったよ」とラインがきたので、せっかくなのでちょっと現場の話しも聞いてみることにしました。
今回はそんな、急速に普及してきたセルフレジについて考えてみたいと思います。
セルフレジの普及を加速させたのはコロナだった
これまで商業施設の一部には「フルセルフレジ」といわれるものがさりげなくありました。
フルセルフレジとは、商品のスキャンから精算まですべてお客さんがやるものです。
普及しているというほどではありませんが、レジ混雑緩和に役立っているようでした。
コロナウイルスの感染拡大によってフルセルフレジだけでなく「セミセルフレジ」も増えてきました。
冒頭でのべたような、商品のスキャンは店員さん、精算はお客さんというものですね。
店員さんとお客さんの接触を減らすのはもちろん、人件費の削減、レジ混雑の緩和など、店員さんにとってもお客さんにとってもいいことばかりなんです。
小売業サイドからみたセルフレジのメリット・デメリット
いずみさわはコンビニでのアルバイト経験があります。
なのでコンビニの知り合いもけっこういます。
今回はそんな知り合いのひとりに、導入したばかりだというセルフレジについてうかがいました。
コロナウイルスの感染対策として接触機会を減らすこと、さらに人件費の削減、レジ混雑の緩和だけではなく、セルフレジは金銭の受け渡しのストレスがなくなるというメリットがあります。
金銭の受け渡しはミスがないよう、細心の注意を払いながらおこないます。
コンビニ店員にとって、業務のうちもっとも気を使うところといっても過言ではありません。
ですが、セルフレジではすべてレジがおこないます。
受け取るのもお客さんなので、店員はいっさい預り金にもおつりにも触ることがありません。
金銭的なミスがなくなることは、コンビニ店員の心の余裕にもつながりますし、それだけ接客の質の向上にもつながるのでは……?ということです。
ちなみにデメリットは機会の構造上、ものすごく両替が面倒になったことだといいます。
これまでのようにボタンひとつでドロアオープンというわけにはいかないからです。
機会の処理をはさむので、手動で両替をおこなうより時間もかかります。
また、ご高齢のお客さんがセルフレジになかなか馴染めないというのもあります。
レジサポートのためにかえってレジが混雑してしまうこともあるんだとか。
どれだけご高齢のお客さんでもわかるような操作性にしていくのか、これからのセルフレジの課題かもしれません。
また、ちょっと冗談っぽく、もっとセルフレジが普及したら、自分のような販売員は必要なくなってしまうかもと言っていました。
まとめ
小売業で普及しているセルフレジはコロナ禍のニーズにマッチしているのではないでしょうか。
店員さんが安全に働くためにも、お客さんが安心してお買い物するためにも、セルフレジは必要な存在だといえます。
店員さんは金銭的なミスがないか、感染のリスクがないか、不安ばかりで理想的な接客のパフォーマンスができなくなりがちなので、セルフレジでストレスがなくなったぶん、お客さんと向き合えるのはとてもいいことなのでは……?とコンビニ店員経験者として思いました。