宮城県民が割とやってる笹かまぼこの食べ方三段活用
もし、周囲に宮城県人がいて、その人から突然宮城の特産品「笹かまぼこ(通称:笹かま)」をもらったらどうする?
「いや、そうはならんやろ!」と笑っているそこのアナタ。実は以前紹介したずんだより笹かまの方が贈答用向きだったりする。練り物で常温である程度持ち歩けるので、仙台駅や仙台空港のお土産コーナーには溢れんばかりの笹かまが……。
「えっ? 笹かまってそんなに種類があるの?」と気づいたアナタは鋭い。宮城県内のかまぼこ製造メーカーは日本かまぼこ協会会員企業だけでも31社あり、東北地方ダントツの多さを誇る(2021年5月現在、っていうかかまぼこの業界団体あるんだ……)。各社が原料や配合、製造方法にそれぞれこだわっているので、一見同じように見えても食べ比べたら違いがわかる……はず。宮城県民に笹かまメーカーを尋ねると確実に3社は挙げられるし、人によっては推しの笹かまメーカーがあるからその辺を侮ってはいけない。
さらに、企業ごとにオリジナルフレーバーの笹かまがあり、定番のチーズに加えて牛タン・野菜・魚やエビ(かまぼこの原料が魚なのに? と思ったら大間違いだぞ!超おいしいんだぞ!)などなど、探求していったらキリがない。意外と奥深い食べ物である。
さて、最初の問いに戻ろう。もし笹かまを入手したらどうする? 当然食べるだろうが、どのように食べるかが問題だ。ここで、宮城県民がよくやるポピュラーな食べ方、名付けて「笹かま三段活用」を紹介する。
①そのまま食べる
笹かまはかまぼこだから調理の手間なし、だからそのままかぶりついてOK。岩崎家ではたまに朝食に出ていたし、ミニサイズがお弁当に入っていることもあった。もしかすると毎朝忙しく過ごしている子育て世代の強い味方なのかもしれない。
②ちょっと焼く
笹かまメーカー各社が推奨している食べ方がこれ。用意するのは炭火と網……ではなく、クッキングシートを引いたフライパンで十分。軽く焼き色がついたら食べごろだ。香ばしい香りでおいしさ倍増。わさび醤油を付ければお酒のお供にもピッタリ。
③料理に入れる
笹かまの原料は魚のすり身、すなわち魚肉ソーセージと似たようなものである。宮城県民は時折、笹かまを煮物の中に入れたり、切って炒め物に入れたりする。こうなるともう直感とフィーリングで可能性無限大。アナタだけの楽しみ方を見つけてほしい。
こちらの画像では斜め切りした笹かまとニンニクの芽を一緒に炒め、塩胡椒で味を整えてみた。実家ではよくキャベツ炒めの中に入ってたなぁ。
あ、味噌汁に入れるのもいいかも。今度やってみよっと。
ちなみに画像中の笹かまは近所のスーパー(練馬区)で見切り品になっていたものを大量購入し、ゴールデンウィーク中にひたすら食べたものである。練馬区民に笹かまはピンと来なかったようだ。残念。
もし機会があったら、ぜひ笹かまを召し上がってほしい。