先日、政府が緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が今日9月30日で解除される、とのニュースを聞いた。

「特に何も制限がない」状態になるのはどれくらいぶりだろう。

嬉しくはあるが、受験が終わった時のような解放感は正直ない。

食事やお酒、人と会うことなど「ここまでならやってもいいですよ」と言われる範囲で、少しずつ、恐々と試していくのだと思う。

丁度いい具合にと言っていいかわからないけど、今は秋へ移り変わる季節で、お出かけするにはいい気候だと思う。

美術展を観たい（10月から東京オペラシティ―ギャラリーで開かれる和田誠展は絶対に行きたい）。

本をたくさん読みたい（友人が薦めてくれた宿野かほるさんの『ルビンの壺が割れた』は早く読みたい）

映画も観たい（公開延期に延期を重ねていた007シリーズ最新作が観たい）。

お酒を飲みに行きたい（うちのご近所の居酒屋さんは９月中軒並み休業していた）。

友人と会いたい（もうどれくらい友達と会って話す事をしていないだろう）。

近所のスーパー銭湯に行きたい（夜８時に閉まってしまうので全然行けなかった）。

ところで先日、父がコロナで入院していたとこちらのコラムで書いたが、今月は同居家族に濃厚接触者が出た。

幸い、家族全員ワクチン接種は２回済ませており、PCR検査でも陰性で特に体調も何事もなかったのだが、それでも２週間ほど行動に制限が課された。

ここまで感染拡大が続いていたら、今まで何事もなかったという人の方が少ないと思うし、今後もまた同じようなことが起こる気もする。

それでも、ワクチン２回接種済の人は国民の半数を超え、経口治療薬の開発が進みつつあるという。

少しずつ希望が見えている今、そろりそろりと自粛から踏み出していく。