カンバーバッヂの役者魂。「クーリエ:最高機密の運び屋」
(PHOTO:『クーリエ:最高機密の運び屋』公式サイト)
嬉しいことに、感染者数がかなり下がってきた。
行ける場所が増えたりすると、今までの鬱憤がたまっているせいもあって、よし、遊びに行くぞ!という気持ちでいっぱいになる。
時間もあまりないのに、空回り気味だ。
できれば私自身にもっと余暇が増えて欲しい。
けど、時間がないと言ってばかりだと何もできないので、この秋は気になった映画があればどんどん映画館で観ようと思った。
そんなわけで、先日、ベネディクト・カンバーバッチ主演・製作総指揮の映画「クーリエ:最高機密の運び屋」を観に行ってきた。
舞台は米ソ冷戦時代。
キューバ危機により、核戦争秒読みと言われていた頃の話。
カンバーバッチが演じるのは、やり手のセールスマンのグレヴィル。
スパイと言うのはいかに市井の人に紛れられるかが重要で、グレヴィルはその「普通さ」をCIAやMI6に買われてスパイとしての活動を始めることになる。
しかも、あろうことか国家機密の中でもトップクラスの機密の運び屋(クーリエ)に。
実話を基にしているのもあって、実際にスパイ活動に従事するあたりはバレやしないかとドキドキしたし、冷戦時代のスパイの話にも興味を持った。
ソ連のCIAスパイ・アレックス役のメラーブ・ニニッゼや、CIAスパイのエミリー役のレイチェル・ブロズナハンもとてもよかったし、何といっても、グレヴィルに近づくためのカンバーバッチの肉体的なアプローチは一見の価値あり。
「先が見えない」時代、自分なりの哲学で危険を渡り歩いた男たちの話。
まだ上映中なので、この秋の忘れられない映画を探している方はぜひ観てみては。
公式サイト:映画『クーリエ:最高機密の運び屋』公式サイト|9.23[木・祝]ROADSHOW (courier-movie.jp)