カーリングをやってきた!(前編)

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつら ひさこ

ようやくどこかに出かけることが許される感じになってきたので、先週の連休で札幌に行ってきた。

目的はコロナ渦でままならなかった母のお墓参りだったのだが、久しぶりに札幌在住の友人夫妻に会う日程を組んでみた。

 

当日のスケジュールをお話するうち、ひょんなことから「もしよければカーリングを体験してみませんか?」とお誘いを受けた。

 

「なんか石を投げるとともに一生懸命氷をゴシゴシやっている」など、全体的に雑な知識しかなく、「そもそも何をどうすれば勝ちになるスポーツなのか」もよく知らない。

そんなんでもいいのだろうかと思いつつも、滅多にない機会と有難く体験させていただくことになった。

 

まずはカーリング専用の靴を履き、シートと呼ばれる氷の上に足を入れてみるとこれが非常に怖い。

氷の上で、しかも靴は片方滑りやすくなっているのでつるつるよたよたブラシを杖替わりにしてしまう。

 

「2時間後には何てことなくなりますから」

 

こちらは生まれたての小鹿の如くちゃんと立つこともままならないというのに、コーチをしてくれた友人の笑顔はひたすらに眩しい。

 

まずは基本的な投球姿勢や、インターン(右回り)アウトターン(左回り)と呼ばれる投球動作を教えていただいた。

ハックと呼ばれる蹴り台に足を乗せ、しゃがんだ姿勢からそれを蹴って氷を滑り、ストーンを投げてみる。

しかしながら実際にやってみると、まず体が思うように動かない。

 

「わー、滑れた!………で、この後どうするんだっけ?そうだ、ストーンを投げるんだった。時計の2時の方向に………」

 

などと、もたもたぎくしゃく教えられたことを頭で反復しつつ、ストーンを投げることを何度か繰り返す。

頭ではやることの順はわかっているのに、体がついていかない。

 

非常に優雅に見えたカーリングだが、本当に体のいろいろな箇所を使うスポーツで、「これは絶対に明日筋肉痛になる」という嫌な予感が早くもしてきた。

(続く)

プロフィール
ライター
かつら ひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、7年前からライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズと人間観察。

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