練馬区大泉・牧野記念庭園でNHK朝ドラ「らんまん」の予習をしませんか?
今回は前回お伝えした練馬大根の話の続きを……と思いましたが、内容を変更してお送りします。
練馬区の名誉区民「牧野富太郎」先生をモデルにしたNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」が、2023年の春から始まることになりましたああああああ!!!!!! ばんざーいばんざーい!!!!!!
区役所が号外作って掲示するほど、テンションが上がっております。
SNSでは「朝ドラと一生縁ない地域だと思っていたから嬉しいです!」と語る区民がちらほら。ウェルカムムードが高まっております。
そこで早速、先生の自宅跡地に整備された「牧野記念庭園」へ行ってまいりました。
場所は西武池袋線大泉学園駅南口から徒歩5分、自動車教習所の隣です(植物保護的に大丈夫なんだろうか)。入場無料。
牧野先生は植物分類学の基礎を作った日本を代表する研究者です。高知県出身で、東京帝国大学の講師を47年勤めながら、フィールドワークで全国を飛び回ったそうです。
そんな偉大なる牧野先生が、なぜ練馬区に移り住んだのか?
そのきっかけは大正12(1923)年の関東大震災。当時、牧野先生は渋谷区道玄坂に住んでいたそうですが、奥様の寿衛子夫人が先生の研究資料を守るために安全な場所を探した結果、縁あって大正15(1926)年に練馬区東大泉に移り住むことになりました。晩年の牧野先生は庭に移植した植物を採取して研究を進め、昭和32(1957)年に亡くなるまで過ごされたとのこと。
当時のご自宅の周りは畑と雑木林に囲まれた、自然豊かな場所だったそうです。
つまり(当時の)練馬が何もない田舎だったからなんですね。超複雑……。
今は違いますよ! 特に大泉学園駅周辺は東映の撮影所とアニメスタジオあるし、人気の高い住宅地になって賑やかですからね! 声を大にして言いますので誤解なきよう!
園内でぜひご覧いただきたいのは牧野先生の像。
像の周囲に笹が植えられており、一見地味ですが……
この笹の名前は「スエコザサ」。仙台で新種の笹を見つけた翌年の昭和3(1928)年に寿衛子夫人がこの世を去ってしまったことを受け、牧野先生が愛情と感謝を込めてその笹に夫人の名前を付けたんだそうです。
この像と笹は、夫の研究を支え続けた奥様の姿を表現しているのでしょう。え、エモい……尊い……。
ドラマが始まる前に、予習がてらぜひ訪れてみてくださいね!