3度の延期。コロナ禍の苦難を経て、映画『峠』いよいよ6月17日公開!
クリエイターズステーションを運営する株式会社フェローズが出資し、グループ会社の株式会社ディグ&フェローズが企画・制作を手掛けた映画『峠 最後のサムライ』(6月17日(金)公開)の完成披露試写会が、5月2日(月)に都内で行われた。
登壇者は主演の役所広司さん、松たか子さん、そして小泉堯史監督。
撮影中のエピソードや、作品への熱い想いを語った。
累計発行部数386万部超!司馬遼太郎のベストセラーがついに映画化!
歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が、幕末の風雲児と呼ばれた、越後長岡藩家老・河井継之助を描いた国民的ベストセラー『峠』がついに初の映像化。
監督・脚本は、黒澤明監督の助監督として数々の名作に携わり、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した初監督作品『雨あがる』以来、人間の美しい在り方を描いてきた日本映画界の名匠・小泉堯史。
主演の“最後のサムライ”河井継之助を演じるのは、日本映画界を代表する俳優・役所広司。
さらには、松たか子、香川京子、田中泯、永山絢斗、芳根京子、坂東龍汰、榎木孝明、渡辺大、AKIRA、東出昌大、佐々木蔵之介、井川比佐志、山本學、吉岡秀隆、仲代達矢ら錚々たる豪華俳優陣が脇を固める。
幸せな現場。ただお芝居をすればいい。
撮影においては地元の方々の協力が、大きな力となったようだ。
役者が演じやすいよう、様々な部分にまで準備を行き届かせる小泉監督の現場では、主演のアップのシーンであっても、エキストラには隅々まで演じてもらう。
「長台詞のシーンでは『失敗できない』と緊張した。」と役所さんが撮影当初を振り返る。
また松さんも「とにかく幸せな現場だった。私でいいんだろうかと思っていたが、自分を包んでいただいた。ただいればいい。ただお芝居をすればよい、という幸せな現場。」と語る。
お互いの印象を聞かれ、役所さんは「以前共演した際、『なんて華のある女優さんなんだ』と思った。すごく上品で、久々にお会いして、お母さんとしても妻としても、どんどん豊かになっていると感じる。」と称賛。
松さんは「勿体ないお言葉」と照れつつ、役所さん演じる継之助が「本当にカッコよくて、『こんな人いないよ!』と思うくらい素敵。」と語った。
また本作には、スタッフも黒澤組ゆかりのベテランが集結し、更にはそこに憧れる若いスタッフが集う。
監督、キャスト、スタッフ、そして地元の方々とも結束した、まさに超大作だ。
「こうやって映画は受け継がれていくのだなと感じた。」と役所さんがしみじみと語る。
今だからこそ観てほしい。未来を見据えた毅然とした態度はまさにリーダーの理想
映画のクランクアップは2018年11月22日。その後、コロナ禍における3度の公開延期を経て、ようやく公開される本作。
幕末の動乱の中、戦のない世を願い信念を貫いた最後のサムライ、河井継之助。
これは”今”へとつながる物語だ。
役所さんは「やっと公開となった。今だからこそ、私たちの心に響くメッセージが沢山込められている。」と熱く語った。
また、小泉監督は「継之助に出会えたことが嬉しい。1度だけでなく、何度も会いに来てほしい。私たちはその準備はしてきたつもりだ。」と力強く述べる。
映画『峠 最後のサムライ』は6月17日より全国公開だ。
クリエイターズステーションでは、小泉堯史監督へのインタビュー記事を、「Viva!映画」にて公開中!
『峠 最後のサムライ』
6月 17 日(金)
<STORY>
慶応 3 年(1867 年)、大政奉還。260 年余りに及んだ徳川幕府は終焉を迎え、諸藩は東軍と西軍に二分していく。 慶応 4 年、鳥羽・伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争が勃発した。越後の小藩、長岡藩の家老・河井継之助は、東軍・ 西軍いずれにも属さない、武装中立を目指す。戦うことが当たり前となっていた武士の時代、民の暮らしを守るため に、戦争を避けようとしたのだ。だが、和平を願って臨んだ談判は決裂。継之助は徳川譜代の大名として義を貫き、 西軍と砲火を交えるという決断を下す。 妻を愛し、国を想い、戦の無い世を願った継之助の、最後の戦いが始まった……。
出演:
役所広司 松たか子 香川京子 田中泯 永山絢斗 / 芳根京子 坂東龍汰 榎木孝明 渡辺大 AKIRA / 東出昌大 佐々木蔵之介 井川比佐志 山本學 吉岡秀隆 / 仲代達矢
原作:司馬遼太郎「峠」(新潮文庫刊)
監督・脚本:小泉堯史
音楽:加古隆
エンディング曲:「何処へ」石川さゆり(テイチクエンタテインメント)
配給:松竹、アスミック・エース
©2020『峠 最後のサムライ』製作委員会