夏休みの自由研究

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつら ひさこ

電車に乗っていると、お子さん連れのお父さんお母さんを多く見かけて、ああ、夏休みなんだなと思う。
小学生の頃、夏休みに入ったその日は「自由」というものがばーっと目の前に広がる感じだった。
あの解放感は何だったのだろう。

ところで私も、今月から夏休みをいただいた。
いつ終わるのかわからない夏休みで、もしかすると1か月も経たずに新しいお仕事をするのか、
それとも2か月なのか1年なのかは今のところわからないのだが、とりあえずのんびりと休んでみたいと思う。

夏休みといえば、自由研究だ。
何をやったかは正直覚えていないが、あれはなかなか苦痛だった。
そもそも研究したいテーマも学びたいこともなかったのだ。
なので、工作か日記かを何かしらごまかして提出していたと思う。

そんなことを思いながら本屋をぶらぶらしていると、夏休みの自由研究のコーナーがあった。
ふと見ると「かきこみ式地図学習セット」なるものがあり、ふと足を止めた。
中身は世界地図や白地図、国旗シールなどらしい。

なんとなく興味が湧いてきて、レジに向かった。

私は小さい頃から地図が全く覚えられず、その昔世界地図を何も見ずに描いてみたら、家族に大爆笑された。
中学に入ってからの地理の授業は本当にわからず、テストに非常に苦労した覚えがある。

苦手だったことをやり過ごせたのはいいことだと思う。
今は便利なものがあるので、地理を知らずとも歴史を知らずとも何となく生活はできる。

それはそうなのだけど、小学生の地理学習のセットを見ていると、苦手意識は未だ残るものの、やってみたくなった。
世界地図を見ながら、白地図に色を塗ったり国旗のシールを貼ったり、何かを描いていったりすることに、ちょっとわくわくした。
そういや塗り絵はとても楽しかったなと思うので、久しぶりに色鉛筆などを買ってみた。

大人になった今、夏休みの自由研究にチャレンジしてみるのも悪くないと思う。

今、書店で小学生用に自由研究のための本や学習セットなどのコーナーがあるので、
興味のあるものが見つかった方は、ぜひチャレンジしてみては。

プロフィール
ライター
かつら ひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、7年前からライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズと人間観察。

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