えっ!?宮城県、首都圏の観光プロモーションでそこプッシュするの!?

東京
フリーランス記者・作家
スーパーいわちゃんねる!クリ目版
岩崎

帰省を見送り早3年。

東京にすっかり馴染めた訳ではないが、ふとテレビやネットの記事で仙台の街中の景色を見て「この場所、あの辺で……合ってるよね?」と冷や汗をかくくらい、東北人感も薄まってきたんじゃないかなぁと思う。

 

そんな中、JRに乗っていたらデジタルサイネージの広告で宮城県の観光PR動画が流れた。「冬!雪!スキーやスノボなどのウィンタースポーツができるよ!寒いよね〜!でも温泉もあるから大丈夫!冬にしかできないことを楽しもう!」……みたいな内容だった。イメージ映像は辺り一面の銀世界……。

 

「えっ?宮城県ってそんなステキな場所だっけ?」

 

出身者にも関わらず、地元が他所でそのように紹介されているのを見て目を丸くした。

都民となり、宮城県から見たら「観光客のターゲット」になっている自分。しかし、よく見知っている向こうの様子をこのように伝えられて違和感があった。プッシュするポイント、そこなんですか?

 

正直、宮城の雪にはあまり魅力を感じない。というか宮城県は東北6県の中でも比較的雪が少なく、暮らしやすいのがウリだと思っているので、どちらかといえばあまり降らないでほしい。雪かきが大変だし。

そして仙台市は他の東北にはあまり見られない「路面凍結」が多発する。日中、太陽の日差しで溶け切らなかった雪が夜中に凍って、翌朝見事なアイスバーン……。コケた回数は数知れず、それに何度泣かされたことか。

だから「雪なんか無くていい。ホワイトクリスマスがロマンティックというのは妄想。実際は道路が渋滞して、バス移動にめっちゃ時間かかるからやめて」というのがこれまでの自分の考えだったが、首都圏の人たちはそうでもないようだ。マジかぁ……いいことあんまりないし、寒いのに……。

 

この時期の宮城県(というか仙台)で自分が思い描くのは「光のページェント」と「セリ鍋」。

東北一の歓楽街・国分町で、根っこまで食べられるセリ鍋を親しい友人とつついたあと、帰りに定禅寺通りの光のページェントを見ながら「あ、バス停あっちなんだ」「自分は仙台駅まで歩くから~」「じゃあまたね~」と言って解散する。

これがTHE・理想の冬の過ごし方、なのだが……。首都圏の皆さんには伝わらんかなぁ。やっぱり雪がある方がいいのかなぁ……。仙台弁で言うところの「いぎなししばれる」んだけどなぁ……。

プロフィール
フリーランス記者・作家
岩崎
メディア関係の仕事を経て、書いて撮って編集・デザインして発信できる「平面系マルチクリエイター」を目指す平成元年生まれ。巳年・蠍座の女。本家ブログ&連絡先は「スーパーいわちゃんねる!」で検索。宮城県出身、東京都在住。宮城県は北と南で訛りが違い、岩崎は祖父母の影響で両方喋れるがどちらかというと北側の訛りが出る。んでも東京の人さ違いわがんねぇさね?

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