「mocha展-星しるべ-」 人気イラストレーターが描く満天の星空
満天の星空を見上げる女の子。美しく輝く星々は写真のようで、人物はイラストのように見える。Instagramで偶然目にした不思議な絵の展示会が気になって、行ってきました「mocha展-星しるべ-」。
mochaさんはこれまでアニメーション制作会社に勤め、テレビアニメや映画の背景作画を手掛けてきたそう。フリーランスとなってからは、「コニカミノルタ プラネタリアTOKYO」のキービジュアルデザインやGReeeeNのシングル「星影のエール」のCDジャケットを担当するなど大注目のイラストレーターです。
今回は原画を元に独自の技法でミクスドメディアと呼ばれるアート版画を製造・販売するアールビバンさんにより、mochaさんの美しい絵がより立体的に透明感あふれる作品として展示されています。
新作として発表した「桜香微酔(おうかびすい)」は、満開の桜の大木が天高く花びらを舞い散らせているような解放感のある一枚です。
《桜香微酔》©︎mocha
桜には大中小さまざまなラメがのせられており、部屋に飾ると太陽光の反射で時間帯によって輝き方が変わるそう。
アールビバンの担当者さんにお話を伺うと、ミクスドメディアの技法としてさまざまな特殊効果を絵に施しており、作品によってどの技法を使うかなど細かく作家さんと相談して作っているとのこと。
天空から港口まで無数の星が降る「星は港に満ちる」も、さまざまな角度から見ると星たちがまるで波打つように見える技法で不思議な気持ちになります。
《星は港に満ちる》©︎mocha
薄暗い川辺に舞い踊る蛍とオーロラのような星空が、幻想の世界を作り出す「夢幻の空」も素敵でした。
《夢幻の空》©︎mocha
制服姿の少女がひとりぼっちで橋とも呼べないような板一枚に腰掛け、大輪の花火を見上げている「となりまちのはなび」もストーリー性を感じます。
《となりまちのはなび》©︎mocha
mochaさんのイラストそのものが持つ壮大な世界感やファンタジー要素が、現実に近いところまで浮かび上がってくるようで楽しい鑑賞体験ができました。
北陸での開催は2月13日まででしたが、これ以降も全国を巡回するので近くで開催される際はチェックしてみては。
取材協力・画像提供
アールビバン株式会社
問い合わせ先:0120-78-7601
「mocha展-星しるべ-」 入場無料/展示販売会
2023年2月11日(土)~13日(月)
山口会場(周南地域地場産業振興センター)
2023年2月16日(木)~19日(日)
埼玉会場(モラージュ菖蒲)
2023年2月17日(金)~20日(月)
福島会場(ビッグパレットふくしま)
2023年2月24日(金)~27日(月)
埼玉会場(ソニックシティビル)
茨城会場(駿優教育会館)
大分会場(B-Con Plaza)
2023年3月16日(木)~20日(月)
神奈川会場(横浜ワールドポーターズ)
2023年3月17日(金)~20日(月)
静岡会場(キラメッセぬまづ)
2023年3月24日(金)~27日(月)
栃木会場(栃木県南地域地場産業振興センター)
栃木会場(マロニエプラザ 栃木県宇都宮産業展示館)