読書会と架空読書会
少し前に買った本を改めて開いたら、「読書会」体験のレポートが書かれていた。
参加する前に課題図書を予め読んでおき、会で感想を語り合うというもの。
同じ本を読みながらも参加者それぞれに様々な感想があり、そこから広がっていく対話、その人が持つ人生観などが透けて見えてくる様子が面白そうで、参加したいなと思った。
本を読んでの感想は共有するのではなく、自分だけでしみじみと大事に持っていたいという方もいると思う。
私もどちらかと言えばそんな感じだったのだが、他の人から自分とは違う感想を聞くことで、なぜそんな風に感じたのかを聞くことや、それについて語り合うことに興味がでてきた。
これを書いている現在(スケジュールがままならず)未だ参加は叶っていないが、「読書会への参加」は今年中にやりたいことのひとつになっている。
「読書会」は未体験なのだが、「架空読書会」というものに参加したことがある。
本について語り合うのは同じなのだが、「架空」の方はその名の通り、この世に存在しない本について語り合う。
まずは架空の本のタイトルを言われる。
参加者も知ったかぶりをする人もいれば、「読んだことがない、どんな話なのか」と聞いてくる人もいる。
そして、「あれはよかった」「あのシーンが」「あのヒロインが」「クライマックスが」と存在しない本について語り合っていくうち、その本は恋愛物に見せかけたミステリ小説ということになっていったりするから面白い。
私はアドリブがきかないもので、人の話をただ聞いていることが多かったのだが、私が何気なく言った言葉から話がとんでもない方向に行ってしまい、ただただ笑ってしまうだけの回もあった。
苦手ではあるが、面白かった記憶だけはしっかり残っていて、また「架空」の方にも参加したくなった。
少し以前のような生活に戻りつつある今、人と対話したいという欲が出てきているのかもしれない。
花粉も少し落ち着いた今、いろいろな機会を探してみようと思う。