生まれ故郷のコインを添えて
先日、念願かなってずっと欲しかったギターを手に入れたのでした。
アメリカのギ○ソン・カスタムショップ製レスポールスペシャル。わぉ。
届いたらやることが私の場合は弦高の調整でして、マニアな話は割愛しますけれど
0.1ミリの高低差で弾き心地がまるで違うのです。
弦高の調整というのはギターによっていじる場所が異なります。
うちのギターの場合は弦をボディに留めてある金属のバーのようなものを上下させて調整します。
バーを上下させるには左右に付いているトイレの水栓みたいなマイナスのボルトを回して行うんですね。
何を使って回すかというとお金。10円玉です。
こんなふうにボルトの溝に10円玉をハメて、ぐるっと回す。楽器屋さんもやっています。
で、ある日、思ったのですよ。なんかこう、、、イマイチ風情が無いなぁ、と。
理由を考えてみたところアメリカ製の「USA!」なギターと「日本圓 十円」の渋さがミスマッチだからではないか?
そうだ、アメリカの硬貨ならしっくりと来るのではないか!? というわけで
通販サイトで買いました。QUARTER DOLLAR。1/4だから25セント硬貨。日本円だと25円くらい。
とっても綺麗に磨かれたものが200円+送料でポストに届きました。
これです。
どうして25セントを選んだのかというとギターのボルトの溝にちょうどいい厚みだったからですが、
もうひとつは「州ごとの記念硬貨」が発行されているのを知ったからでした。
選んだのはテネシー州の記念硬貨25セント。ギターが作られたのがテネシー州のナッシュビルなので
生まれ故郷のコインが良かろうと。
描かれた図柄ですが、まず3つの☆はテネシーの3地方を表しています。
楽器はそれぞれの地域の音楽スタイルで、右のバイオリンは東テネシーのアパラチア音楽を、
中央上のトランペットはメンフィスのブルースを、左のギターはナッシュビルのカントリーミュージック。
さてボルトにはめてみます。いいねぇ〜。良かったねぇオマエ、生まれ故郷の仲間が来てくれて。
こういう遊び、ギターに限らなくとも、例えばイタリア・ミラノのバッグを買った人、
スコットランドのセーターを買った人、スイス・チューリッヒの時計を買った人などなど
「お気に入りの宝物に生まれ故郷のコインを添えて」的な楽しみ方があると思いました。
プレゼントに添えても素敵ですよ。安いし。ホリデーシーズンに向けて1枚どうですか?