喪中? 忌中?
そろそろ年賀状を書かないと、という時期ですね。
もっと急ぐのが「喪中はがき」を出さないといけない人たち。
我が家も春に母を送り出したので今年は後者のグループです。
でも先日まで「出さなくていいでしょ」と思っていました。
理由は四十九日というやつ。
「亡くなって四十九日が経つと喪が明ける」って言うじゃないですか。
四十九日の法要は終わっているのだからすでに喪は明けている。
だったら喪中はがきは出さなくていいじゃん? と。
なので何も準備しないで放っておいたんです。
けれど俺、間違ってました! 喪明けじゃなかった。
「喪明け」と「忌明け」、2つあることをご存じでしたか?
恥ずかしながら解説させていただきます。喪と忌は何が違うのか。
【喪明け】
まずは一般的に知られているフレーズの「喪明け」について。
喪明けとは、故人の死に対して喪に服していた遺族が期間が終わって日常生活に戻ることを指します。
喪に服すとは故人の死を悼んで身を慎むという意味です。
昔は、喪中の期間は喪服を着て過ごし、祝い事はもちろん笑ったりすることもダメだったとか。
また食事についてもお酒や肉を絶っていたそうです。
【忌明け】
そしてあまり知られていないであろう「忌明け」について。
忌明けとは、肉親や親戚が亡くなったら一定の期間、身を慎むことをいいます。
..あれ? 喪明けと同じですよね。
違うのは「期間」なのです。
(※地域やお寺等によって多少の違いはあるようです)
【喪明け・忌明けの期間の違い】
●「喪中」の期間
現代では1親等にあたる父母や配偶者が亡くなった場合、おおむね
亡くなった日から12~13ヵ月間の期間を「喪中」とするケースが多いようです。
●「忌中」の期間
父母や配偶者が亡くなった日から四十九日法要を済ませるまでの期間が「忌中」です。
整理しましょう。つまり、亡くなって四十九日までは「喪中+忌中」のダブルで、
そのあとの1周忌あたりまでが「喪中」ということ。
喪中の期間は新年と必ず被るため「喪中はがき」を出すしきたりがあるわけです。
私は「四十九日が経つと忌が明ける」ことを「四十九日が経つと喪が明ける」と
勘違いして喪中はがきを省略しようとしていたのでした。
というワケでただいま喪中はがきの宛名書きに追われております。
みなさまもお気をつけください。