「キュビスム展」に行ってきた!

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつら ひさこ

今年観に行きたいと思っていた美術展のひとつ、「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」にようやく行けた。

10月から開催されておりずっと観たかったのだが、何とか年内に観ることができた。

 

美術のことも絵画のことも専門的なことは何も知らない私なのだが、絵画は写実的なものよりも、一見「何これ?」と思う作品が好きだったので、今回の企画展はぜひ行きたいと思っていた。

 

絵画や芸術は「写実的なもの」「何を描いているかがわかるもの」という前提を壊したと言われるキュビスム。

私を含めて「キュビスムとは何ぞや?」という方もいらっしゃると思うので、こちらを引用。

 

1908年にブラックの風景画が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来(略)。伝統的な遠近法や陰影法による空間表現から脱却し、幾何学的な形によって画面を構成する試みは、絵画を現実の再現とみなすルネサンス以来の常識から画家たちを解放しました。

引用:パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 美の革命」公式サイト

 

作品を鑑賞してみると、中には「この作品、モチーフは確か人だよね(どれ)?!」とツッコミたくなるものもあるのだが、幾何学的な形で構成された100年以上前の作品に「あ、わかる」と共感したり、デフォルメされたモチーフに激しい色使いでのびのび描かれた作品を観て楽しくなったり、「私がモデルならこんな表情を作品として残されたくはないけど、こういう人間的な部分に着目して作品として造り上げちゃうのはすごいな」と考えたりするなど、あっという間に鑑賞時間は過ぎた。

 

そして、生で絵画を鑑賞しないとわからなかったことだが、油絵具のタッチから画家の筆使いの力強さなども伝わってきて、100年以上前に存在した人が描いたものが目の前にある、ということがすごく興味深かった。

 

美術史の流れを予め頭に入れておいたらもっと興味深く鑑賞ができたかもしれない。

あまり美術展に行く事がなかったのだが、来年はもっと足を運んでみようと思う。

 

パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ

会期:2023年10月3日(火)~2024年1月28日(日)
開館時間:9:30~17:30 (毎週金・土曜日は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日 (ただし、10月9日(月・祝)、1月8日(月・祝)は開館)、
    10月10日(火)、12月28日(木)~2024年1月1日(月・祝)、1月9日(火)
会場:国立西洋美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
主催:国立西洋美術館/ポンピドゥーセンター/日本経済新聞社/テレビ東京/BSテレビ東京/TBS/BS-TBS/TBSグロウディア
プロフィール
ライター
かつら ひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、ライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズ、お茶を飲みながらぼんやりすること。

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