スタミナって、何?
「オブラート」ってご存じですよね? 若い人は見たことないかな。
粉クスリを包んで飲みやすくするトレーシングペーパーみたいなやつ。こういうの。
粉クスリを包むから、むせずに苦くなく飲める。で、飲んだら胃で溶けるのです。
(ちなみに名菓「ボンタンアメ」を包んでいる紙もオブラートです)
そのオブラートを「表現」と思っていた人がいたそうで。
「遠回しな言い方」を「オブラートに包んだような」っていうじゃないですか。
モチベーションとかバイタリティとか、オブラートもそういう「カタカナ語表現の仲間」と
思ったままずっと生きてきて、ある日ドラッグストアでオブラートの箱と出会い
『オブラートって本当にあるんだ! 』って驚いたとか。
いろんなカタカナ語にあふれてますもんねニッポンって。
「スタミナ」というのもわりと謎コトバです。
「スタミナ補給じゃ!」とニンニクを2片も3片も入れたラーメンを食べている
おじさんが散見されますけれど、そもそも何を補給しているのか多くが知らないと思います。
私も知りません。
なので調べてみました。スタミナとは何なのか?
まずコトバの定義。スタミナとは「持久力」のこと。
スタミナがあると長時間の仕事や運動で集中力を持続することができますよね。
そして、その持久力をアップさせるのにニンニクは効くのか?
結論から先に書いてしまうと「わりと効く」みたいですよ。
ニンニクは古くから健康に良い食材として知られていますが、特にニンニクの成分である
「アリシン」という物質がイイらしいです。アリシンは抗酸化作用や免疫力の向上に効果があるんですって。
抗酸化作用ですから体内の老化に効く。免疫力も高まるから病気の予防にも役立ちます。
またニンニクには血液をサラサラにする効果もあって心臓病や動脈硬化の予防にも効果的とか。
肝心の「持久力アップ」はというと、ビタミンB1と結びついて効果を発揮します。
ビタミンB1は糖をエネルギーに変換するのに大切なビタミンだそうです。
不足すると糖からエネルギーへの変換にロスが出て、疲労物質として有名な乳酸が増えてしまいます。
ですがビタミンB1は一度に吸収される量が約5~10 mgと少量で、しかも水溶性のため体内での蓄積率が低く、
蓄積されない分は尿として排出されてしまいます。
そこで活躍するのがニンニクの主成分であるアリシンです。
ビタミンB1はアリシンと結合して「アリチアミン」という物質に変化するのですが、アリチアミンに変化すると
体内での吸収率が高まって肝臓にビタミンB1がキープされやすくなります。
つまり糖のエネルギー変換が長く続く → 持続的な疲労回復が期待できる。
結果「スタミナがアップ」と考えられているそうです。
はぁ。。久しぶりに難しい話を書いてしまった。
ただし「ニンニクマシマシ愛好家」は摂取量に注意。生ニンニクは1片でいいらしいですぜ。
ニンニクを食べ過ぎるとニンニクの精油によって赤血球の細胞が破壊されて鉄分が溶け出してしまい
貧血の危険性が高まるそうです。1日あたり生ニンニクなら1片、加熱したニンニクは2片が目安だそう。
ラーメン●郎のニンニクマシマシってあれ、生ニンニクがひとつかみくらい入ってますよね?
(ちなみにニンニクの「マシ」は大さじ1、「マシマシ」は軽くひとつかみが相場)
ヘタをすると貧血になってむしろ逆効果なので、ご注意くださいましまし。
●今回参考にさせていただいたサイト
「まごころケア食 ~ にんにくの健康効果とは?」
https://magokoro-care-shoku.com/column/health-benefits-of-garlic/#・食べ過ぎには注意