2024.05.30
「不思議の世界へ、ようこそ。」~デ・キリコ展へ行ってきた!~
東京
ライター
来た、見た、行った!
かつら ひさこ氏
最近、時間ができると面白そうな美術展などを探している。
お芝居にしても映画にしても絵画にしても、実際に鑑賞してみないとわからないことがあるなと思うようになってから、なるべく生で鑑賞すべく足を運ぶようになった。
とはいえ絵画は全く詳しくなく、筆使いとか色使いとかを実際に観て感じ(これはネットや本などではなかなかわかりづらい)、制作年を見て、歴史や国や時間を超えて自分がこの絵を観ることができたタイミングに感動したりして楽しんでいる。
先日は、現在東京都美術館で開催中の「デ・キリコ展」に行ってきた。
わたしはマグリットやダリのような不思議な世界を描いた作品が好きなのだが、デ・キリコはダリやマグリットに衝撃を与えた作品を描いた画家ということを知り、ますます観ておかねばと思った。
キリコの作品の中でも、「予言者」や「形而上的なミューズたち」といった、初期の「形而上絵画」と呼ばれる作品たちが好きで、「うまく言えないけど、とにかくこの世界観が好き」と思いながらずっと観ていた。
何日か経った今、あの日観た感想を書きながらもなんだか陳腐だなと思ってしまうが、好きなものの前だとシンプルな言葉しか浮かんでこない。
今回は、初期の「形而上絵画」だけでなく、自画像や肖像画、西洋絵画の伝統に回帰した作品(とある作品を観て、「誰に影響受けたかすごくわかるな…」と思ってしまった)など、様々な作品を鑑賞できるので、機会があれば観に行ってみては。
■デ・キリコ展
・東京都美術館
会期:2024年4月27日[土]~8月29日[木]
・神戸市立博物館
会期:2024年9月14日[土]~12月8日[日]
プロフィール
ライター
かつら ひさこ氏
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、ライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズ、お茶を飲みながらぼんやりすること。