店主が厳選した日本全国の銘酒がズラリ! アットホームな隠れ家BAR
最近よく耳にする「ソロ活」という言葉。昔からひとり行動が圧倒的に多いわたしにとっては「今さら⁉」という冷めた目で世の中を見ている(笑)。社会人になってからウン十年。学生時代の友人たちとは、すっかり疎遠になってしまったなぁ…そんなわたしの心を癒やしてくれるのは、なんといっても「おいしいゴハン」と「おいしいお酒」。ということで、今回は(今回も?)ソロ活にもオススメのお店を紹介しようと思う。
わたしは、ひとりでも周りの目を気にすることなく、ゆっくりと寛げる静かな店が好きだ。そういったお店はカウンターがメインのところがほとんどなので、自然と足が向くのがBARだ。BARといえば、カクテルやウイスキーをイメージする人が多いと思うが、今回紹介するのは日本酒がメインのBAR、その名も「酒BAR 艶(えん)」だ。
このお店の最大の特長は「新政(あらまさ)」というブランドの日本酒を豊富に取り揃えていること。新政酒造は秋田県の蔵元で、創業はなんと、嘉永5年(1852年)。江戸時代から続く老舗で、現役最古の酵母「協会6号酵母」の発祥蔵だそう! ところで、この「協会酵母」とは何ぞや⁉ と調べてみると、日本醸造協会が頒布している酒造用酵母で、平仮名で「きょうかい酵母」と表記されることも。番号は、基本的に酵母が発見された順番に付与されているそうだが、例外もあるらしい。この6号酵母の魅力を、ダイレクトに表現することを目的に醸造されているラインが「No.6(ナンバーシックス)」。以前味わった時の感想だが、リンゴやナシのようなフルーティーな味わいと、しっかりとした旨味を感じた。日本酒の生酒は、冬から春にかけての気温が低い時季に出荷されるが、No.6は徹底した貯蔵管理体制で、鮮度の高い生酒を通年で楽しむことができるそうだ。
そして、お店のもうひとつの特長は、No.6以外にも店主が厳選した日本全国の銘酒が40~50種類常備されていること。ほぼ毎日更新されるお店のインスタグラムで「今日のおすすめ」がアップされているので、気になる人は要チェック!
店内はカウンター7席、テーブル席2卓のアットホームな雰囲気。店主の達弥さんと冴(さえ)さんが、とっても優しくて面白いので、いつも癒やされている。オススメのアテは「おまかせ盛り」。いろんなものをちょっとずつ味わえるのが嬉しい。昨年あたりから海外からの来店客に遭遇することがけっこうあり、Japanese Sakeが注目されていることを、とても嬉しく思う。広島のお酒、日本のお酒の魅力が大勢の人に伝われば良いな。
撮影協力:酒BAR 艶(えん)
広島市中区袋町2-6 YUBUTAビル2F
お店のインスタグラム https://www.instagram.com/ennsakebar/
※所在地は今年1月に公開した記事「肴と鯛そば 貴(キ)」と同じビル