俺の家の(相続登記の)話
筆者はぼちぼち還暦が見えてきたおじさんですが、近年の同窓会、
かなりの頻度で出てくる話題が「実家の相続もう済ませた?」。
今回は相続のお話です(こういうサイトで需要あるのかしら)。
両親が亡くなって実家の土地や建物の名義を自分の名前に移す。正しくは「相続登記」といいます。
私も昨年両親ともに「向こう側の人」となり、実家が空き家になりました。
葬儀を終えてほどなく葬儀会社の人が置いていったパンフレットの中に
『ご存じですか? 空き家をそのままにしておくと罰金が課せられます』というものが。
読んでみると今年2024年の4月から不動産の名義変更をしないでほったらかしに
していると10万円以下の罰金が課せられるそうです。
なるほど、それで同窓会で相続の話題が多かったわけか。
もう少しきちんと書くと「持ち主が亡くなって相続しなくてはならない不動産を3年以上
放置していると10万円以下の罰金が課せられる」。
10万円、、、嫌だ、払いたくない。
じゃあ相続登記って何をしたらいいのか? そもそもまるで知識が無いので
ネットでチマチマと検索して調べていたら、わりと面倒くさいですね。
親が生まれてから死ぬまでの長い戸籍謄本、親の住民票の除票、自分と兄弟の戸籍謄本や住民票、
印鑑証明などなど、あっちこっちの役所に行かねばなりません。
でもまぁこれは最近マイナンバーカードに対応している自治体が増えているので
運が良ければ遠隔で今暮らしている町のコンビニからゲットできます。
問題は申請の作業。
法務省のホームページをがんばって読むも、、お役所用語がイマイチかみ砕かれておらず解読が困難。
そこでくじける人が多いからでしょう。ネットに検索をかけるとたくさんの法律事務所が
「弊社にすべてお任せください!」と出てきます。
そっかじゃあ、自分は何もしないで外注に丸投げするあの代理店のディレクターAさんみたいに
俺も外注に任せちゃおっかな。それで金額はナンボ?
検索すると「相場は10万円~13万円です」。
やっても、やらなくても、10万円取られるの!?
自分で、、やるしか、、道はないのか。
結論。がんばってやりましたよ。半日かけてネットを探しまくり、ついに見つけたこのサイト
『司法書士YouTubeチャンネル/諌山将史』(リンクに飛びます)
司法書士カレント総合事務所の諫山(いさやま)さんが開設されているチャンネルですが、ご自身の
事務所への注文が減るのではないかと心配になるくらい親切丁寧な解説を見ることができます。
おかげで自分は「戸籍謄本などの書類の発行料が約5,000円」「法務局への郵送と返送代が約2,000円」
「法務局に払う名義変更の手数料8万円(これは不動産の評価額による)」で済みました。
相続登記で気が重い方は絶対に見るべきチャンネルです。助かりますよ。なんか宣伝臭いけど。
しかし「自炊」で切り抜けたとしても自分の場合で総計9万円弱。
親から子へ、買ったものを受け渡すだけなのにお金を取られるって理不尽。
毎年の固定資産税もそう。全部支払って所有したモノに何故か更新料のようなお金が取られる。
買うのが得が借りるのが得か、この議論がいつまでも終わらない理由のひとつを見た気がしました。
そういえば大切な事がひとつ。フリーランスというか個人事業主として仕事をされている方は
相続登記の費用を経費にできるそうですよ。ちょっと救いですね。
というわけで今回は久しぶりにお金のお話でした。
p.s.
メインの写真はコロナ禍の前、2018年にスナップした表参道駅近くの広い空き地です。
すごいんだろうね、税金。