ちょっとマニアックな博物館めぐり11:豊島区立トキワ荘マンガミュージアム

東京
フリーランス記者・作家
スーパーいわちゃんねる!クリ目版
岩崎

2024年のスーパーいわちゃんねる!クリ目版(要するに岩崎担当のクリエイターズステーション投稿)は、「ちょっとマニアックな博物館めぐり」をテーマにお届けします。

11月は「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」です。

 

これまで数々の博物館に伺って、クリエイターのデスクや作業場所を再現した展示はいくつか見てきました。

しかし、その人たちの住まいや暮らしの様子まではなかなか知ることがなかったと記憶しております。

「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」は、日本のマンガ界の巨匠が集い、青春の日々を過ごした伝説のアパート「トキワ荘」を再現した施設です。

実際の建物は昭和57(1982)に解体されてしまいましたが、令和2(2020)年に跡地のすぐ近くにミュージアムとしてオープンしました。

当時住んでいたマンガ家たちの部屋を再現した展示内容はもちろんですが、特筆しておきたいのが「マンガ家たちが実際にこの街で暮らしていた」ということが体感できるようにさまざまな工夫がされていることです。

まず、施設に入る時に靴を脱いで入館します。

その瞬間、心の中で思わず「お邪魔しま〜す」と呟いてしまいました(笑)

日本人って家に上がる時に必ず靴を脱ぐじゃないですか。

このミュージアムは「見にいく」というより「お邪魔する」という感覚がしっくり来る……そんな場所でした。

それくらい生活感の再現性が高かったです。本人が不在にしている間に、こっそり覗かせてもらっている感じ。

個人的にオススメなのが、ちょっと遅い時間に行くこと。

暗くなると、窓から部屋の照明が漏れているのが見えます。

誰かがあそこでマンガ書いているんだろうな〜、というリアル感がより感じられてワクワクしますよ。

また、お時間が許しましたらぜひ建物の周辺、南長崎の空気感も味わっていただきたいです。

「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」の周りは、至って普通の住宅地です。

商店街も昔ながらの面影がたくさん残っていて、「あのマンガ家さんもこの道を通ったのかな?」と想像しながら歩くのが楽しい。

普通の博物館や美術館って、街中にドーン!とあるじゃないですか。

普通の人たちの日々の営みの中で、マンガ界の巨匠たちも普通に生活していたんだなということを感じられました。

スゴい作品を世に送り出したスゴい人たちだけど、「人」なんだよな。私たちと同じなんだな。

そう思うと、今を生きる我々クリエイターもなんかスゴいもの作れそうな気に……なるかどうかはわかりませんが、ちょっと勇気をもらえる場所でした。

 

●開館時間
10:00~18:00(最終入館は17:30まで)

●休館日

毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
その他年末年始、展示替え期間

●所在地

〒171-0052
東京都豊島区南長崎3-9-22
南長崎花咲公園内

● アクセス

都営大江戸線「落合南長崎駅」A2出口より徒歩5分
西武池袋線「東長崎駅」南口より徒歩10分
西武池袋線「椎名町駅」南口より徒歩15分
または池袋駅・目白駅・新宿駅からバスで「南長崎二丁目」バス停下車 徒歩約5分
●入館料

特別企画展期間中は全館有料

●注意

安全で快適にご鑑賞いただくため事前予約優先制としております。ただし、予約が無い場合でも入館者人数に余裕がある際にはご入館いただけます。予約はホームページ(https://tokiwasomm.jp)から。
はきものを脱いで入館する施設となります。裸足でのご入館はできませんので、靴下の着用、ご準備をお願いいたします。
その他注意事項はホームページで要確認。

 

(2024年11月15日時点、最新情報はホームページhttps://tokiwasomm.jpから)

※掲載の団体名、店名ほか各種名称は、各社の商標または登録商標です。

プロフィール
フリーランス記者・作家
岩崎
メディア関係の仕事を経て、書いて撮って編集・デザインして発信できる「平面系マルチクリエイター」を目指す平成元年生まれ。巳年・蠍座の女。本家ブログ&連絡先は「スーパーいわちゃんねる!」で検索。宮城県出身、東京都在住。東京駅の高速バス乗り場探して迷子になった結果乗り遅れ、新幹線を使ったところ身体も時間も楽に実家に帰れてしまったことにショックを受けている。原因はわからない。

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