夜のサッカースタジアムで、日本の伝統芸能を楽しむ

広島
コピーライター、エディター
Kyoko Kittaka
橘髙京子

日本有数の神楽どころ、広島県。県内にはなんと、300近くの神楽団があるそうで、広島三大祭りの「胡子大祭」「住吉祭」「ひろしまフラワーフェスティバル」をはじめ、県内各地のお祭り会場で観ることができる。あの、毛利元就公の本拠地として知られる安芸高田市には、神楽をテーマとした施設「神楽門前湯治村」があり、広島県は、まさに、神楽の聖地と言ってもいいのではないだろうか。

今回紹介するのは、11月14日に開催された「ひろしま夜神楽」。ひろしま神楽振興推進実行委員会が主催する神楽イベントで“中心市街地の夜のにぎわい創出を図る”ため、2008年から実施されており、今年は17回目。神楽が上演された場所は、なんと、今年の2月に開業したサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」。実は、まだ訪れていなかったので、施設の視察(?)も含めて、行くことにした。出演したのは、広島市安佐北区の「あさひが丘神楽団」。『戻り橋(前編)』『土蜘蛛』を上演した。

  

神楽の魅力は、なんといっても、煌びやかな衣装と美しい舞! しかも、今回の舞台はサッカースタジアムという非日常感が、より気持ちを高揚させた。お祭りなどで上演される神楽は、大勢の人が押し寄せるので、演者の顔や動きが見えづらかったり、お客さんの賑やかな話し声で集中できなかったり…ということが多いのだが、今までにない至近距離で鑑賞できた。女性を演じている団員さんの色っぽい流し目にドキドキ! 体のしならせ方や指先の繊細な動き…その妖艶な姿に引き込まれてしまった。

今回の神楽上演は、スタジアムの形状のせいか、演者の声がエコーがかかったように響いていて、より一層迫力を感じた。サッカーの試合はもちろん、演劇や音楽ライブなどをやっても盛り上がりそう! 今後も、どんなイベントに利用されるのか、とても楽しみだ。

★「ひろしま神楽」のことをもっと知りたい人は、こちらでチェック!
ひろしま神楽 特設ページ
https://www.hiroshima-kagura.jp/top.html
ひろしま公式観光サイト
https://dive-hiroshima.com/feature/kagura/

プロフィール
コピーライター、エディター
橘髙京子
大学卒業後、広告代理店のコピーライターや出版社の編集者・ライターとして勤務。現在は映像業界のプロデューサー、フリーライターとして活動中。

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