さくらももこ展に行ってきた!

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつら ひさこ

一昨年前から全国のあちこちで開催されていたこちらの回顧展が、ようやく東京にやってきた。

行かねばと思いながらもなかなか暇がなく、先日、ようやく行けた。

 

「ちびまる子ちゃん」は連載開始当初から「りぼん」で読んでいた。

それからは漫画だけでなく、エッセイ、ラジオDJなどなど、青春時代だった80年代から90年代はもう、さくらさんの才能にどっぷりと浸っていた。

 

訃報を知った時は時が止まった。

そんな馬鹿な、若すぎる。エッセイなどで読んでいたが、あれだけ健康に気をつけていらしたじゃないかと。

若い頃に熱中していた漫画家さんが去っていくのは、自分の青春が本当に終わりを告げるようで、あまり向かい合いたくなかった。

あれから、もう6年。

 

「ちびまる子ちゃん」の生原稿の展示では、「わあ、漫画で読んだまるちゃんだ!」という喜びと漫画の面白さもあって、一枚の原稿からなかなか離れられなかった。

そう感じるのは私だけではなかったようで、他の方々もなかなか離れられないようだった。

 

繊細でカラフルで壮大な世界観のイラストの数々。

漫画の掲載雑誌。ラジオDJの音声。エッセイの生原稿。プライベートな空間を彩った小物。

 

そういったものが盛りだくさんで展示されており、展示が進むにつれて「ああ、彼女は本当にもういないのか」という気持ちがじわじわときた。

あまりにも早くに逝ってしまった偉大な才能を思うと、ただただ切なかった。

 

帰宅後、さくらさんのエッセイを改めて読んでみると、最初に読んだ時も今もまったく変わらぬ面白さにため息をついた。

できれば、また観に行きたい。

プロフィール
ライター
かつら ひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、ライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズ、お茶を飲みながらぼんやりすること。

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