石川県立図書館で暮らしの中の工芸を愛でる

金沢
ライター
いんぎらぁと 手仕事のまちから
しお

石川県立図書館」で現在、石川らしさ満点の企画展「暮らしのなかの工芸~器と布~」が開催中です。

同図書館は2022年に開館し、翌年には来館者が日本の図書館で唯一の100万人超えを記録。特徴的な建物は数々の建築賞を取り、NHKの「ドキュメント72時間」でも取り上げられるなど、注目を集めるスポットです。

エントランスを進み、図書館全体を見渡せるエスカレーターに乗って、2階企画展示コーナーへ。

企画展「暮らしのなかの工芸~器と布~」では、「食」や「暮らし」にまつわる器や「衣」に関する工芸品が展示されています。

暮らしにまつわる工芸の紹介パネルの下には、それぞれの資料や関連図書が置かれているのも図書館ならでは。

九谷焼のシャンパングラスはステムやプレートに描かれた青と黄の梅が華やか!

山中漆器のカップや輪島塗の花器は、落ち着いた深みの中の美しさが光ります。

能登上布で作られたショルダーバッグやアクセサリー、牛首紬のストールも素敵です。

加賀小紋に関連して、江戸から大正ごろの小紋の図案帳などもあわせて見られます。

古文書として扱われる貴重な図案帳はデジタル化され、「ISHIKAWA SHOSHO」として誰でもオンラインで閲覧できます。

100年以上前からある様々な図案は、令和の今も私たちの身近にあるデザインにも生き続けているような気がしました。

暮らしの中の全てを質の良いものや高級なものにはではないけれど、時には足を止めて心静かに工芸を愛でたり、美しいものや素敵なものに胸を震わせたりする瞬間を大切に、今年も1年過ごしていきたいと思えた企画展でした。


[企画展]暮らしのなかの工芸~器と布~

開催日:2024年10月22日(火)~2025年2月24日(月・祝)
場所:石川県立図書館 2階 企画展示コーナー
(石川県金沢市小立野2丁目43番1号)
入場無料
開館時間:火 ~ 金
閲覧エリア 9:00-19:00
文化交流エリア 9:00-21:00
土・日・祝
閲覧エリア/文化交流エリア 9:00-18:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、特別整理期間

 

プロフィール
ライター
しお
ブランニュー古都。 ふるくてあたらしいが混在する金沢に生まれ育ち、最近ますますこの街が好きです。 タウン情報サイトの記者やインターネット回線、動画配信サービスのまとめ記事などを執筆しながら見つけたもの、感じたことをレポートします。 てんとうむししゃ代表。

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP