面接で効く言葉
1月かぁ。4月の入社に向けて転職がんばるぞ! という方も多いでしょうね。
言葉を扱う職業のせいか、たまに友人や後輩から
「面接ではどんな風に喋れば良いのか?」と聞かれることがあります。
せんえつながら今回はそんな話を少しだけ。
30代の終わりからしばらくの間、採用の面接(最終決定権は無かった)を担当して
いたのですけど、意識して見ていたのは主に2つでした。
「流行の言葉は使わない」「具体的に言う」
1. 流行の言葉は使わない
ジブンめっちゃガチでがんばるんでワンチャン採用お願いします!
…とかではなくて、トレンドワードを多用しないこと。
昨今だと「サステナブル」「ジェンダーレス」「リノベーション」「ファクトチェック」とか。
それぞれが意味するものがイケナイのではないけれど、せいぜい1つにとどめましょう。
というのも採用担当者、特にクリエイター系の会社の場合って『ぶっちゃけ聞き飽きている』から。
“時流をわかっている私をアビールしたい”気持ちはわかりますが、かえって没個性に見えがち。
むしろたどたどしいくらいが好印象です。地味な言葉でていねいに説明しましょう。
2. 具体的に言う
たとえばプロデュースという言葉。「~それを私がプロデュースしまして」とか言われます。
プロデュースってすごくフワッとした言葉で、その人が何をどこまで担当したのかわかりづらい。
案件の口利きをしただけかもしれないし、予算からコンセプトの立案までやったのかもしれない。
なので、自分がどこからどこまで何をしたのか具体的に解説してくれないとわからないのですね。
使うなとは言いませんが、パッケージングされたような言葉を使う場合は
使ったらすぐにその内訳を解説してほしいです。
カタカナ用語に限らず日本語にもフワッとした言葉、あります。
「総合的に」はどこまでが「総合」なのか他人にはわからない。
「推し進めて」はどこからどこまで進行させたのか他人には距離感がわかりません。
「しっかりとやっていく」に至っては先の首相みたいでこれはまぁさすがに無いと思うけど。
というわけで勢いだけがフワッと香る言葉も控えめに。
こうやって文字にまとめてみると「面接で効く言葉遣いのテク」は無いですね。
むしろ「言葉の魔法に酔わないよう」気をつけましょう。という今回のお話でした。