世界遺産、三角西港へ~『特急A列車で行こう』の旅

福岡
ライター
kosaka
香坂

あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。

 

 

 

挨拶もそこそこに、連れ立って新幹線へ乗り込む。

本来は新年会という名目で友人2人と飲んだくれの旅をする予定だったところ、少々事情が変わり日帰りの旅行となった。

 

手にする切符は「博多→熊本」と「熊本→三角」の2種類。

三角は世界遺産である「三角西港」で知られているが、今回は主に『特急A列車で行こう』という観光列車を目当てに計画を立てた。

 

特急A列車で行こう、は熊本駅から三角まで1時間ほどの道のりを楽しめるのが特徴で、外装だけでなく車内デザインも非常に凝ったつくりになっている。

 

窓の外をゆったり眺められるカウンター、はめ込まれたステンドグラス、フォトサービススポットなど、電車にいながら既に特別な場所を旅しているかのような気分に浸れるのが嬉しい。

 

車内にはバーも設けられていたので、オリジナルドリンクである『Aハイボール』をいただいた。

こちらはハイボールの底に地元のデコポンを使用したソースを入れたもので、甘すぎず程よい酸味とウイスキーの風味を味わえるひと品だ。

 

他にも熊本初・モルトウイスキーを専門とする「山鹿蒸留所」で作られるウイスキーを使った『Aセレクトハイボール』や、季節限定のりんごハイボール、天草の塩を用いた『カカオ研究所塩チョコレート』など多彩なラインナップが並ぶ。

 

また、ウイスキーを除いた『Aサイダー』や『季節限定サイダー』、『デコポンのストレートジュース』など、ノンアルコールも充実しているため、お酒が飲めない方はもちろんお子様もここだけのドリンクを購入することができる。

(実際、電車が好きなんだろうなあという感じの小さな子を連れたファミリーもチラホラ見受けられた)

 

しいて残念な点を挙げるとすれば、目的地にたどり着くのが早すぎる!というところだろうか。

楽しい時間はあっという間すぎて、正直帰りのチケットも特急A列車で取れば良かったかも……と少しばかり後悔する。

 

とはいえ、かつて石炭積出港として栄えた三角西港は開放的でとても気持ちが良かったし、付近にはおしゃれなカフェやお土産屋さんもあり、日帰りでありながら豊かな旅路となった。

 

ちなみに今回、博多からは12時、帰りは博多に18時ごろ着というほぼ弾丸スケジュールだったが、それでも見るべきところは見られたため、福岡住まいの方にとっては身近な世界遺産の旅としておすすめだと思われる。

 

 

 

観光列車に乗って、現地でゆるりと散歩。

無理はないけれど特別で、貴重なひと時に乾杯。

 

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行きの新幹線から浮かれて地ビールを開ける女。こちらはにわか煎餅とのコラボ商品である

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フォトスポットって絶対こんな感じで映すところじゃないと思う

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おつまみや限定グッズも販売されており、列車好きにもたまらない車内

プロフィール
ライター
香坂
オリジナル会葬礼状のライター業を経て、現在はWEB系のフリーライターとして活動中。漢字とひらがなのバランスに悩むのが好き。仕事におけるモットーは「わかりやすく、きれいに」。趣味はお酒・アイドル・展覧会鑑賞・化粧品。創作は何を書いても不穏な雰囲気になるのが強み、かもしれない。

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